
防衛省は7日、中国軍のH6爆撃機2機とロシア軍のTU95爆撃機2機が東シナ海から沖縄南方の太平洋にかけて共同飛行を行ったと発表した。共同飛行は2日連続。多数の戦闘機が一時合流する動きも確認された。中国国防省は6日に「合同航空戦略パトロール」の実施を公表しており、政府は両国に外交ルートを通じ「重大な関心と懸念」を改めて伝えた。
防衛省によると、中ロの4機は中国方面から飛来し、7日午後にかけて沖縄本島と宮古島の間を通過して太平洋に進出。東シナ海に戻った後、ロシア機は対馬海峡を抜け日本海を北上した。
この間、中ロ機と推定される戦闘機など延べ18機が数回にわたって合流した。日本周辺の活動としては異例の規模という。
中国国防省は7日、「共同パトロールの第2段階を終了した」との声明を発表した。防衛省は明確な示威行動と分析し、活発化する軍事活動に警戒を強めている。航空自衛隊の戦闘機が緊急発進して対応し、領空侵犯はなかった。
時事通信