
パリ:9日、西側諸国とアラブ諸国、国連、非政府組織関係者は、イスラエル・ハマス戦争中のガザの人々に対する援助方法(人道海上回廊案や水上野戦病院案を含む)を協議するため、パリに集結する。
フランスのエマニュエル・マクロン大統領は「人道的休戦」を呼びかけており、食料、水、保健衛生用品、電気、燃料など包囲されたパレスチナ居留地の膨れ上がるニーズに対処する会議を望んでいる。
フランス大統領官邸によれば、ヨーロッパ諸国、アメリカ、地域大国であるヨルダン、エジプト、湾岸諸国を含む50か国以上が参加予定だという。また、パレスチナのムハンマド・シュタイエ首相も参加する。
フランス大統領官邸によれば、イスラエル当局は9日の会議には参加しないという。
国連のパレスチナ難民救済機関責任者、国連の援助担当トップ、赤十字国際委員会総裁が、ガザ地区の緊急ニーズについて詳細を説明する予定である。
150万人以上(ガザの人口の約70%)が避難しており、パレスチナ人地区の危機対応に推定12億ドルが必要と見られている。
キプロスのニコス・フリストドゥリディス大統領はガザへの人道海上回廊計画を発表する。「ガザへの持続的かつ安全な不足のない人道支援の流れを、短期・中期・長期的に確保すること」が目的であると同大統領。約255マイル(410キロ)離れたキプロスの主要港リマソール港から船で援助を届ける。
フランス政府は、ガザ沖の地中海で負傷者を病院船に避難させることも検討中という。政府はキプロス沿岸にヘリ空母を派遣したが、病院船用に医療能力を備えた別の空母を準備している。
9日の会議では、ガザの人々に対する資金援助やその他の支援方法についても協議される予定。
フランスは追加資金を発表する見込みである。10月7日のハマスによる攻撃以来、フランス政府は国連やその他のパートナーを通じて、ガザへの人道支援として2000万ユーロ(2140万ドル)を追加提供し、3便で54トンの支援物資をエジプトに送っている。
7日、ドイツ政府はハマスの攻撃後に開始された見直しの結果、国連のパレスチナ難民救済機関のためにすでに割り当てられていた7100万ユーロに加え、新たに資金2000万ユーロを提供することを発表。
シャルル・ミシェル欧州理事会議長とウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長も会議に出席する。EU27か国は、世界最大のパレスチナ人援助国で、今年すでに7800万ユーロ近くを支援している。
AP