
イスラエル軍の空爆により、ジェニンでパレスチナ人6名が死亡したとパレスチナ保健省が7日に発表した。アントニー・ブリンケン米国国務長官が中東を訪問している中、占領下にあるヨルダン川西岸地区では今なお対立が続いている。
保健省は短い声明の中で、空爆の標的はジェニンの市民集会だったと付け加えた。パレスチナの公営テレビは、死者の中に4人の兄弟が含まれていると報じた。
10月にイスラエルとハマスとの戦争が始まって以来、高まった緊張を鎮めることを目的に、ブリンケン氏は6日に1週間の歴訪を開始した。10月7日にイスラエルを攻撃したハマスの戦闘員たちは1,200人を殺害し、240人を人質に取った。
パレスチナ政府関係者は、イスラエルの報復攻撃により22,700人のパレスチナ人が死亡したと述べている。紛争はヨルダン川西岸地区、レバノン、紅海上の航路にも及んでいる。
10月7日にイスラエルが攻撃を受ける前の18か月間、ヨルダン川西岸地区ではこの数十年間で最高レベルの騒乱がすでに発生していたが、イスラエル軍がガザ地区への侵攻を開始したことで、対立は急速に激化している。
この数週間、イスラエルの兵士や入植者との衝突で数百名のパレスチナ人が死亡し、数千人が治安部隊に逮捕されている。
トルコとギリシャの首脳との会談で歴訪を開始したブリンケン氏は、イスラエルと占領下にあるヨルダン川西岸地区のほか、アラブ諸国を数か国訪問する予定である。
ロイター