

カイロ:カイロで火災が発生し、80年前に設立されたアラブ世界で最も格式が高く古い映画製作会社が焼失した。
炎はカイロのギザ地区にあるアル・アハラム・スタジオを覆い、内部のすべてを焼き尽くし、周囲の3つの建物にも燃え広がった。
近隣のビルの住民は、土曜日の夜明けになっても近くの通りの地べたで寝ることを余儀なくされた。
治安筋によると、煙の吸引に苦しむ何人かが現場で手当てを受けたものの、死者は出ていない。
地元メディアによると、火災が発生したのはラマダンのテレビシリーズの撮影が終わった24時間後だった。
治安筋によると、出火原因はいまだ不明で、消火には6時間以上を要したという。
火災を目撃した近隣住民のユセフ・モハメッドさんはAFPに対し、「消防車が到着する前に炎が周囲の建物まで到達した」と語った。
「何が本当に起こったのか、誰にもわからない」と彼は語った。
火災は、エジプトのスター、ムスタファ・シャバンが主演するシリーズ「El-Moallem」の制作チームが通常の撮影日を終えた後に発生した。
エジプトのムスタファ・マドブーリー首相は、複数の政府高官や閣僚とともに現場に急行し、消火活動の監督、被害状況の確認、補償手続きの迅速化を行った。
公式発表によると、首相らは現場と被害を受けた住宅を視察した。
彼らはギザの知事から状況について説明を受けたが、知事によると、この火災で7棟の建物の外壁が大きく損傷したという。
声明によると、首相は緊急に委員会を設置し、建物を火災前の状態に戻すための時間と費用の見積もりを作成するよう命じた。
また、被災した家族に対し、建物が元の状態に復旧するまでの家賃を補償すると発表した。
地元住民がアラブニュースに語ったところによると、ある女性がスタジオの炎を見て、スタジオの警備員らに助けを求めようとしたが、対応が取られる前にスタジオ全体が火に包まれ、近隣の居住用アパートにも燃え広がったという。
目撃者はこう付け加えた。「何が起こったかというと、スタジオ内で撮影していた人たちが照明弾を使ってシーンを撮影していたのですが、ご存知の通り、スタジオはすべて木でできており、照明弾が木に小さな火をつけ、それが時間の経過とともにエスカレートしていったものと思われます」
治安部隊は火災後、スタジオから多くの労働者と技術者を避難させた。
アル・アハラム・スタジオは1944年に設立され、3つの制作ステージ、試写室、編集室を含む27,000平方メートルの敷地に建てられた。
多くのエジプト映画やテレビシリーズがここで制作された。
1950年代、エジプトは世界第3位の映画製作国だった。