


モハンマド・アブ・ザイド
カイロ:大エチオピア・ルネサンスダム(GERD)に関するエジプト、スーダン、エチオピアの交渉が日曜日に再開し、ダムの貯水と運用方法に関する意見の相違点の話し合いに入った。
6日間におよぶ3カ国の外務・灌漑大臣による今回の協議は、アフリカ連合(AU)現議長国である南アフリカがAU会議の監視官と専門家らの立ち合いの下で開催した前回の会議結果を基に進められる。
スーダンの代表団は、ダムに関するすべての問題に対処した包括的合意を求めると述べた。
同代表団はまた、AUは、交渉においてもっと効果的な指導的役割を果たすべきだと述べた。スーダンの主張は、同国首都ハルツームの飲料水ステーションでの断水など、直接影響を被る多くの分野に、単独での貯水による欠陥が再発するのではとの懸念を浮上させた。
エジプト、エチオピア、スーダンの閣僚は1月3日に、南アフリカが議長を務める協議で話し合った。各国は、別の6者による閣僚レベルの協議開催を条件に、交渉の1週間延長について合意した。
エチオピアは1月4日に会議を開催するとの案内を送り、会議には、エジプトおよびエチオピアの閣僚、技師、法務関連からなる代表団と、AU委員会が指名した管理官および専門家らが出席した。
スーダンは参加しなかったため、協議は打ち切られた。
日曜日の6者会議では、3者交渉の結果を検討すべく今後の段階についての議論が予定されていた。
エジプトのモハメド・アブデル・アティ灌漑相は先週、スティーブン・ミニューシン米財務長官と会談し、GERDの交渉について概説し、交渉を完了させたいとのエジプトの意向を語った。
また両者は、エジプトが自国の水利権を維持し、3国すべての希望を満たす公正で拘束力のある法的合意を望んでいることも話し合った。