
アラブニュース
ドバイ:韓国外交部の第1次官がイランのカウンターパートと会談し、拿捕された船とその乗組員の解放を交渉したと、米国が出資するラジオ・ファルダが報じた。
チェ・ジョンゴンは、ホルムズ海峡周辺で1月4日にイスラム革命防衛隊(IRGC)が拿捕された韓国籍のMT韓国ケミ号について話し合うために、アッバス・アラクチと会談したと報じられている。
イラン側は、環境法に違反して油を漏出させていたため、イスラム革命防衛隊(IRGC)が船を拿捕したと主張。「ソウルは問題を政治化するべきではなく、イランの司法機関による事実関係の調査が完了するまで待つべきだ」と、アラクチは述べたと伝えられている。
米国が2019年にイランの石油輸入に対する制裁免除を廃止するまで、韓国はイラン産原油の主要な買い手であった。現在、約70億ドルのイランの資金が韓国の2つの銀行に凍結されている。
「2年半にわたり、米国の制裁措置によりイランの口座が凍結されており、その間、韓国は米国の言うままに従ってきた」とアラクチは付け加えて述べた。
ドナルド・トランプ大統領が2015年に核合意から脱退後、米国は2018年にイランに再び制裁を課している。
「乗組員の無事を確認できたので少し安心したが、状況は深刻だ」と、チェ・ジョンゴンは述べている。
韓国の聯合ニュースによると、イランは医療用品や新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンの購入資金に充てるため、凍結されている資金の解除を要求している。