
エルサレム: イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は火曜、イスラエルで新型コロナウイルスによる渡航制限が続いていることから、今月に予定されていたアラブ首長国連邦およびバーレーンへの訪問を無期限に延期するとした。
イスラエルの首相は、3月23日のイスラエルの選挙に先立ち、アブダビおよびマナーマへの訪問を表明しており、昨年この二つの湾岸諸国と公式な外交関係を確立して以来、首相による初の公式訪問となる予定だった。
イスラエルは、数年にわたって内々に外交を重ねたうえ、9月にバーレーンおよびUAEと外交関係の正常化で合意をかわしている。
ネタニヤフ首相はこの数ヶ月間、イスラエルの新しい湾岸パートナーである2国に訪問する意向を表明していた。イスラエルの首相として初めての公式訪問になるはずだった。しかし、この計画は繰り返し延期されてきた。
今週イスラエルのメディアは、新型コロナウイルスの感染拡大により、ネタニヤフ首相が訪問を3日からわずか3時間に短縮するつもりであると報じた。
ネタニヤフ首相の官邸が木曜に出した声明によると、「アブダビおよびバーレーン訪問は重要であるが、空港が閉鎖されているため、ベンヤミン・ネタニヤフ首相は現時点で訪問を延期する決断を下した」としている。
イスラエルは新型コロナウイルスの変異株が国内に入るのを防ぎ、3度目の全国ロックダウンの最中で感染拡大を止めるため、先月空港を閉鎖してほぼ全便を停止させた。
イスラエルの保険省によると、同国はパンデミックが始まって以来感染者67万1千人、死者4947人を記録している。
AP