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パレスチナ、イスラエルによる、ガザへの COVID-19 ワクチン搬入妨害を非難

完全防護服を着たパレスチナ人救急医療隊員が、鼻腔用綿棒で、男性の COVID-19 検査を行う。ガザ市のモスクにて。( 記録、AP)
完全防護服を着たパレスチナ人救急医療隊員が、鼻腔用綿棒で、男性の COVID-19 検査を行う。ガザ市のモスクにて。( 記録、AP)
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16 Feb 2021 04:02:22 GMT9
16 Feb 2021 04:02:22 GMT9
  • ワクチンは、最前線の医療従事者のためのものであった。

ラマッラー : パレスチナ当局は月曜日、ガザの医療従事者のための 2,000 回分ほどのコロナウイルスのワクチンを、封鎖されている海岸地区への搬入をイスラエルが拒否したことを非難した。

西岸占領地区に拠点を持つ、パレスチナ当局の保健省は、ハマースが統治する離れた自治区、ガザに向けロシア製スプートニク Ⅴ を輸送しようとした。

しかし月曜日夕方、イスラエルが輸送を妨害した、と同省は発表した。

イスラエルは「この臨時の輸送に対して全責任を有している」、とマイ・アル=カイラ (Mai Al-Kaila) 大臣は声明で発表し、できるだけ早く配送できるように、同省は国際機関と調整を行っている、と話した。

パレスチナ当局はワクチン 1,000 回分をガザに輸送することを要求したが、「この要求については、政治的判断を待っているところだ」、と COGAT、パレスチナ占領地区で民事の自治を行うイスラエル当局は発表した。

輸送は、COGAT の権限に基づく単なる行政的措置ではない。むしろ、ハマースとイスラエルの会談につながる可能性のある政治的判断だ、とイスラエルの消息筋は、AFP に最近話した。

2008 年以来、両者は 3 度戦争を行っている。伝えられるところによると、イスラエルは、未だガザに捕らわれているイスラエル人の人質 2 人の解放、および 2014 年の最後の戦争で死亡した兵士 2 名の遺体を要求している。

去る月曜日、配送の遅れが原因で、西岸地区でのワクチン接種の開始を遅らせる、とパレスチナ当局は発表した。

今月半ばまでには発送されると予想しており、その後、ハマースと在庫を共有しつつ、西岸占領地区の一般市民へのワクチン接種が可能となる、と当局は発表した。

「ワクチンの到着が遅れているのです」、とパレスチナ首相ムハンマド・シュタイエは、週例の閣僚会談に先立ち、発表した。もっとも、詳細は明らかにされていない。

一般市民へのワクチン配布については「後日」、十分な供給が到着した段階で発表する、と彼は話した。

パレスチナ当局は、複数の製造会社からの注文済みの 200 万回分程度、および、経済的にあまり豊かでない国のワクチン調達を手助けするために設けられた、国連支援の Covax プログラムによるワクチンに期待している。

今月初め、最前線の医療従事者のワクチン接種が開始された。最初に調達されたスプートニク Ⅴ 10,000 回分、およびイスラエル経由で届いたモデルナ製ワクチン数千回分であった。

このユダヤ人国家は、国民 1 人あたり、世界最速でワクチン配布を実施している国の一つであるが、ワクチンの在庫を、西岸占領地区、そしてイスラエルが封鎖したガザ地区に生活するパレスチナ人と共有するべきだという、国際社会からの要請に直面している。

パレスチナ当局は、西岸地区では 115,000 人近くがコロナウイルスに感染し、1,400 人近くが死亡したと発表した。一方ハマースは、ガザでは 53,600 人近くが感染、537 人が死亡したと報告した。

AFP

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