
アラブニュース
ドバイ:スーダンは国連に対し、アビエ地域に駐留するエチオピアの平和維持軍を別の国の部隊と交代させるよう要請したと、マリアム・アル・マフディー外相が火曜日に述べた。
これは、キンシャサで行われたエチオピアとの巨大エチオピア・ルネサンス・ダム(GERD)に関する協議が進展せずに終了したことを受けて、マフディー外相がアラブ全域をカバーするテレビ局『アル・ハダス』によるインタビューの中で述べたものである。
マフディー外相は、エチオピアがGERDをめぐる協議において「受け入れがたいほどの強硬姿勢」を示したと主張した。さらに外相は、貯水池の第2段階の貯水を進めようとする決定は、国際法に反していると述べた。
「スーダン東側の国境地域にエチオピア軍が集中的に配置されているなか、スーダンの戦略的深みにおけるエチオピア軍の配備を受け入れることは考えられない」とマフディー外相は語った。
外相によると、スーダンはエチオピアとの関係や連携協定を今後見直す予定だが、エチオピアからの移民や難民には影響がないことを強調した。
南スーダンとスーダンの国境に位置するアビエ地域は、第二次スーダン内戦を終結させた2004年の「アビエ紛争解決議定書」によって「特別行政地位」が与えられた。アビエ議定書では、アビエ地域は暫定的に、南スーダン共和国とスーダン共和国の両方に同時に属しているとされた。
国連安全保障理事会は、暴力や緊張の高まり、住民の移動などにより、2011年に国連アビエ暫定治安部隊(UNISFA)を設置し、アビエ地域の緊急事態に対応した。
国連アビエ暫定治安部隊は、南北間の危険な境界地帯を監視し、人道支援を円滑に行うことを任務としており、民間人や人道支援者を保護するために武力を行使することが認められている
UNISFAが設立されたのは、スーダン政府とスーダン人民解放運動(SPLM)がエチオピアのアディスアベバで、アビエ地域を非武装化し、エチオピア軍に監視させることで合意した後のことである。
昨年11月、国連安全保障理事会は、UNISFAの任務を2021年5月15日まで6ヶ月延長した。国連安全保障理事会は、4月26日に開催される会合で、このスーダンの要請について協議する予定である。