
エルサレム:ベンヤミン・ネタニヤフ首相が水曜、もしイスラム共和国による核兵器開発を可能にするならば、イスラエルは世界の強国とイランとの間の核合意に拘束されないだろうと述べた。
「核兵器、我々を絶滅させる脅威となる兵器への道を開くイランとの合意は、どのような方法においても我々を強制するものではない」と、ネタニヤフ首相はホロコースト記念日前夜の演説で述べた。
「我々を強制することが1つある。それは、我々の絶滅を目指す者たちがその企みを実行するのを防ぐことだ」と、エルサレムのヤド・ヴァシェム・ホロコースト記念館で同首相は話した。
中国、フランス、ドイツ、ロシア、英国、および(米国の仲介役を務める)欧州連合は火曜、ウィーンで会合を開き、テヘランの核計画に関する2015年の国際協定を回復する目的でイランと協議した。
米国のジョー・バイデン大統領は、前任者のドナルド・トランプが行った協定からの離脱と一方的な制裁の決定を破棄する準備があると述べており、イスラエルで懸念が高まっている。
核交渉は引き続き金曜にも行われる予定だ。
報道によれば、イランとイスラエルは最近、互いの商用船を攻撃した。
イスラエルは、テヘランはそのような野心を否定する一方で、イランが協定を破り、核兵器に向けて取り組みを進めていると考えている。
「ホロコーストの間、我々には自らを守る力も、そうするための主権もなかった」と、ネタニヤフ首相は水曜の式典で述べた。
「今日、我々には国家があり、防衛力があり、ユダヤ人の主権国家として敵から身を守るための完全かつ自然な権利がある」と、同首相は話した。
イランとの緊張が高まる中、イスラエルは最近数ヶ月において、バーレーンやアラブ首長国連邦(UAE)との関係を築いてきた。UAEではユダヤ人コミュニティが初めて、公にホロコーストの式典を開催している。
「まさにこの瞬間、ドバイの博物館でホロコースト犠牲者のための記念イベントが開かれている」と、ネタニヤフ首相は指摘した。「誰が信じただろうか?」
「これらは、イスラエル国内外におけるアラブとユダヤの間の関係の、歓迎すべき変化の兆しである」と、同首相は述べた。
湾岸ユダヤ人コミュニティ協会の理事であるフーダ・ノヌー元駐米バーレーン大使は、ユダヤ人コミュニティがドバイとマナマで水曜に開催する式典には、イスラム教徒の隣人たちが参加すると話した。
イスラエルのホロコースト記念日の式典は木曜にも続けられる。午前中にサイレンが2分間にわたり全国で鳴らされ、その後、ホロコーストの600万人のユダヤ人犠牲者を追悼する一連のイベントが行われる。
AFP