
ダマスカス/アンマン:シリアの防空システムが、シリア領内での「イスラエルの攻撃」に対して起動した。火曜夜に国営サナ通信が報じた。
イスラエル機はレバノン領空から飛来し、死者や被害は報告されていないと同報道は伝えている。
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「空爆は、ホムス県南部やホムス県とタルトウス県の県境でも発生した」と同監視団のラミ・アブドル・ラフマン代表はAFPに語った。
今回報告されたイスラエルの攻撃目標についてはまだ明らかになっていない。この攻撃は、バシャール・アサド・シリア大統領が4度目の7年任期を果たすべく再選されて以来、初めて報告されたものとなる。イスラエルは、シリアへの攻撃を認めることは滅多にないが、今回も「外国からの情報にはコメントしない」とAFP通信に語った。
2011年にシリア近隣地域で紛争が勃発して以来、イスラエルは、シリア政府の拠点、イラン軍、レバノンのヒズボラ組織メンバーなどを標的として、シリア領内への空爆を何百回と実施してきた。
من تصدي دفاعاتنا الجوية للعد.وان الإسر.ائيلي pic.twitter.com/FYXt0y5PaL
— الوكالة العربية السورية للأنباء – سانا (@SanaAjel) June 8, 2021
イスラエルが昨年からシリアへの空爆を強化しているのは、米国が容認する影の戦争の一環であると欧米の諜報関係者らは述べている。
諜報関係者らによると、イスラエルは過去1年間、その標的をシリア全土に拡大しているという。シリアでは、10年近くに及ぶ内戦でアサド政権が反体制に奪われた領土の多くを奪還しようと、イランを後ろ盾とする何千もの民兵が跋扈している。
今回の攻撃はまた、イスラエルとガザ地区を支配する民兵組織ハマスとの11日間に及ぶ紛争後に不安定な停戦が結ばれて以来、初めてのものでもあった。同紛争では250人以上の死者が発生したが、そのほとんどがパレスチナ人であった。
(AFP、AP、ロイターとの共同)