
アジス・アベバ:エチオピアは青ナイル川の巨大ダムについて、去年に続き2度目となる注水をほぼ完了したと国営メディアが月曜日に報じた。この動きに対しすでにエジプトは既に反発している。
エチオピアは、40億ドル規模の水力発電プロジェクトである大エチオピア・ルネッサンス・ダム(GERD)は、自国の経済発展と電力供給のために不可欠であると主張している。
しかし、水の供給をナイル川に依存しているエジプトやスーダンでは、水不足や安全性が懸念されている。
「大エチオピア・ルネッサンス・ダムの2度目の注水は数分で完了するだろう 」と、エチオピア放送協会(EBC)が月曜日に報じた。
エジプトは、先月エチオピアから2度目となる巨大ダムへの注水を開始したとの公式通知を受け取ったと述べ、注水は受け入れられないと述べた。
エジプトは、自国の水供給の大半をナイル川に依存しており、今回のエチオピアによる注水は、エジプトの水源に対する重大な脅威であると捉えている。またスーダンも、巨大ダムの安全性だけでなく、自国のダムや水源地への影響についても懸念している。
この3か国間の紛争を解決するための長年に渡る外交努力は、ほとんど成功を収めていない。
米国は、エチオピアによるダムの注水は緊張を高める可能性があると述べ、すべての当事国に対し、一方的な行動を控えるよう求めている。
ロイター通信