
アテネ:ギリシャ、キプロス、そして地域の同盟国であるヨルダンは7月28日水曜日、トルコが紛争中である島の北部にあるかつてのリゾート地を再開すると発表したことを受けて、「キプロス問題の包括的かつ実行可能な解決」を求めた。
アテネで開催された首脳会談に出席した3カ国の首脳は、トルコのエルドアン大統領が先週発表したヴァローシャ再開計画について反応した。
かつてのリゾート地は、1974年にトルコが侵攻したことにより、国連の監視下に置かれ、地中海の島を分断することになって以来、フェンスで囲まれたゴーストタウンとなっていた。
首脳会談後に発表された共同声明によると、3首脳は「関連する国連安全保障理事会の決議と国際法に沿って、キプロス問題を包括的かつ実行可能な形で解決する」ことを約束したという。
ギリシャのキリアコス・ミツォタキス首相は、キプロスをめぐる昨今の状況を「嘆かわしい」ものだと述べている。
同首相は冒頭の挨拶にて、今回の3人の首脳による首脳会談は「より広い地域の平和と安定、そして繁栄を促進するという各国のコミットメントを反映したものである」と語った。
キプロスのニコス・アナスタシアディス大統領は、「国連安全保障理事会やEUから非難されている最近の発表の後、特にキプロス問題について」他の首脳に説明したと述べた。
キプロスが加盟しているEUは、「トルコの一方的な措置と受け入れがたい発表」を非難し、地域の微妙な現状を脅かす決定を撤回するようアンカラに要求した。
エルドアン大統領は、キプロスを分裂させた侵攻から47年を記念して、物議を醸した訪問の際に、「ヴァローシャでの生活が再開される」と宣言した。
ギリシャとキプロスは、エルドアン政権下でナショナリズムと拡張政策を強めるトルコを見据えて、この地域の他の国々との協力関係の拡大を模索している。
ヨルダンのアブドラー2世国王は、7月28日水曜日に行われた3カ国会談で、「我々は東地中海(地域)を共有する国であり、今後も重要な役割を果たし、より広範な協力を模索していくだろう」と述べた。
AFP