
ナジャ・フーサリ
ベイルート:ドイツの非政府組織(NGO)「シーウオッチ(Sea-Watch)」は金曜日、地中海で100人近くの移民を救助したと発表した。救助された移民の多くは負傷しており、中には重度の「燃料火傷」(海水に混ざった燃料にさらされることで起こる化学的火傷)を負っている人もいると述べた。
リビアやチュニジアからイタリアをはじめとするヨーロッパ各地へ向かう移民船の出港は、ここ数ヶ月、天候の回復とともに増加している。
国連の国際移住機関(IOM)によると、今年アフリカや中東の紛争や貧困から逃れてきた1,100人以上の移民が地中海で命を落としている。
シー・ウォッチによると、木曜日の深夜、救助船『シーウォッチ3』は、マルタの地中海の捜索救助区域で、リビアの沿岸警備隊に妨害された2隻の船から33人の移民を救出した。
その中には、9人の保護者のいない未成年者もおり、そのうち3人はとても幼い子どもも含まれており、さらに妊娠7ヶ月の女性もいた。 『シーウォッチ3』に乗船していたロイター通信の目撃者によると、救助されたのは、南スーダン、チュニジア、モロッコ、コートジボワール、マリからの移民だった。
目撃者によると、多くの移民はすでに沿岸警備隊の船に乗っていたが、シーウォッチの救助船が近づいてくるのを見て海に飛び込んだ。全員が『シーウォッチ3』の乗組員によって救助船の船内に運び込まれた。
金曜日の夜明けに行われた2回目の救助活動では、『シーウォッチ3』がリビアの捜索救助区域内で、過密状態の木造船から60人以上の移民を救出した。ロイター通信の目撃者によると、救出されたほとんどの移民がリビア人だった。
金曜日に『シーウォッチ3』で治療を受けた移民の中には、船上で発生した火災により火傷を負った親子や、燃料による火傷を負った人もいた。
シーウォッチは、「このような船ではよくあることですが、多くの人が燃料による火傷を負い、中には重症の人もいました」とする声明を発表した。