
ベイルート:イスラエルによるシリア中心部への空爆によりシリア軍兵士1名と親イラン派の戦闘員3名が死亡したと水曜、英国を拠点とする紛争監視団が発表した。
シリアの国営通信社SANAはこれまでに軍部筋の話として、ホムス県の都市パルミラ付近への攻撃により兵士1名が死亡、3名が負傷したと伝えた。
「23時34分(2034 GMT)頃、イスラエルの敵機がパルミラ地域に対し、通信塔とその周辺数カ所を破壊するため空からの攻撃を行った」とその筋がSANAに語った。
英国を拠点とする監視団体、シリア人権監視団によると、攻撃はT4空軍基地に近いパルミラの東の通信塔を含めた数カ所のイラン拠点を狙ったものだった。
監視団はこの攻撃によりシリア軍兵士1名と親イラン派の戦闘員3名が死亡したと伝えたが、3名の国籍は今のところ明らかになっていない。
その他にシリア軍兵士3名を含む7名が負傷した。
先週、同基地へのイスラエルによるミサイル攻撃で親イラン派の外国人戦闘員2名が死亡したと監視団は報告した。
SANAはその攻撃で6名の兵士が負傷したと伝えた。
2011年にシリア内戦が勃発して以来、イスラエルはシリア内への空爆を定期的に行ってきているが、その大半はシリア政府軍とダマスカスの政権と同盟を結ぶイランおよびレバノンのヒズボラ軍を標的にしている。
イスラエルが個々の攻撃を認めることはほぼないが、再三にわたりシリアがイスラエルの大敵イランの砦となることは許さないと表明している。
AFP