
ベイルート:キリスト教政党「レバノン軍団(LF)」のリーダーは金曜日未明、ベイルートの路上で発生し、7人が死亡した暴力事件を計画していたことを否定し、本事件の前日に行われた会議は純粋に政治的なものであったと述べた。
今回の暴力事件は、木曜日イスラム教シーア派組織ヒズボラの呼び掛けにより、昨年のベイルート港で発生した爆発事故の捜査を担当した判事に抗議するため人が集まり、デモ抗議が行われている最中にぼっ発した。今回の暴力事件は、過去10年以上で最悪のものであり、1975年から90年までの国内で続いた破滅的な宗派間の内戦の記憶を呼び起こした。
LFのリーダー、サミール・ジャアジャア氏が国際ラジオ局『Voice of Lebanon』に語ったところによると、LFが所属する政治団体が水曜日に開催した会議では、イランが支援するヒズボラが判事の解任に成功した場合の対応策が話し合われたという。
ジャアジャア氏によると、その際に合意された選択肢は、大規模な抗議デモを要求することであり、それ以外には何もないと述べた。
強力な組織であるヒズボラは、金曜日にLFに対する非難を強め、LFが7人のシーア派を殺害し、国を内戦に引きずり込もうとしていると主張した。
キリスト教徒とシーア派の居住区の境界で発生した今回の暴力事件は、武器があふれ、世界史上最悪の経済破綻に直面しているこの国の安定性に対する懸念をさらに強めている。
銃撃戦が発生したアイン・ルマネ地区やタヨーネ地区にLFのメンバーがいたことは、今回の事件が計画されていたことを意味するのかとの質問に対し、ジャアジャア氏は、これらの地区には常にLFが存在していると答えた。
LF内のセキュリティコーディネーターは、抗議デモが予定されていると聞いてレバノン当局に当該地区におけるレバノン軍の大規模な部隊の投入を要請した。その理由について、ジャアジャア氏は、「我々の優先事項は、抗議デモが単にデモとして行われることであり、市民の平和に影響を与ることではない」ためだと語った。
さらにジャアジャア氏は、LFはそれが真実であると保証すると述べた。
「レバノン軍は襲撃犯を逮捕した。軍は襲撃犯が誰なのか、彼らがどこから来たのかを教えてほしい。」
この暴力事件に関連して、これまでに19人が拘束されている。
ロイター