ウィーン、テヘラン:ウィーンで行われている協議でイランが核開発プログラムに関する合意を受け入れるには、あと数日しか残されていないと、フランスが警告した。「数週間ではなく、数日の問題だ」と、フランスのジャン=イヴ・ル・ドリアン外相は上院で述べ、もし合意できなければ重大な危機が引き起こされるだろうと付け加えた。
一方、イランの最高指導者は木曜、独立性を維持するために平和的な核開発能力をさらに高めると述べた。
「我々は遅かれ早かれ、平和的な核エネルギーが必要になる。もし我々がそれを追求しなければ…我々の独立性が損なわれる」と、イランの最高権威であるアヤトラ・アリー・ハメネイ師はテレビ演説で述べ、ウィーンにいるテヘランの強硬的な交渉団に支援を送った。
米国務省のネッド・プライス報道官は、米国はイランとの間接交渉の「まさに最終段階の真っ最中」であると述べた。
「これは、JCPOAを遵守するための相互復帰が可能か、そうでないかを判断できる、まさに決定的な期間」と、プライス報道官は、2015年に世界の強国と締結された包括的共同行動計画の略称を使って記者団に語った。
この協定は、双方が完全なコンプライアンスに戻るための相互手順の段階を定めており、最初の段階に石油制裁の免除は含まれていないと、外交官らは述べている。
代表団によると、内容の多くは決着しているが、厄介な問題がいくつか残っているという。
広い目的は、イランの核活動を制限する代わりに、重要な石油販売の削減を含むイランに対する制裁を解除するという、当初の交渉に戻ることである。イランがそうすることを選択した場合、原子爆弾に必要な濃縮ウランを生産するための時間が延びることになる。
2015年の協定では、ウラン濃縮の上限を核分裂性純度3.67%としていたが、イランは現在、兵器級に近い最大60%まで濃縮している。
交渉に詳しい3人の外交官によると、20ページ以上に及ぶ合意文書の草案は、残りの協定当事国が承認した後に実施される一連のステップを定めており、最初の段階にはイランが純度5%以上の濃縮を停止することが含まれているという。
また、その他の措置についても触れられており、外交官らによれば、その中には米国の制裁下で韓国の銀行に滞留している約70億ドルのイラン資金の凍結解除の他、米交渉責任者ロバート・マリー氏が合意の必要条件として示唆している、イランに拘束されている欧米の囚人の解放が含まれている。
このような最初の一連の措置が実施され、それが確認されて初めて、制裁解除の主要な段階が始まり、多くの外交官が「再履行の日」と呼ぶ日に最終段階に至る。この日は、前回の核および制裁関連措置が実施された、当初の合意の「履行の日」にちなんで名付けられた。
外交官らによれば、これによりイランは、濃縮純度上限3.67%となどの中核的な核制限に戻ることになる。
AFP/AP/ロイター