
アラブニュース
ロンドン:バチカンのPath to Peace Foundation(平和への道財団)は、宗教間の調和と対話の推進を評価し、ヨルダンのアブドラ国王とラーニア王妃に「2022 Path to Peace」賞を授与した。
バチカン国連大使のガブリエレ・カッチャ大司教は、中東における平和と宗教間協力の推進における国王夫妻の「長年の努力」を称え、ニューヨークで行われた同財団の第29回年次祝賀会でこの賞を授与した。
大使は、王妃が教育に注力し、若者を優先して活動していることを強調した。
大使は次のように述べた。「王妃は、教育、つながり、異文化間の対話、そして持続可能性、環境、移住といった問題に長い間関心を示し、若者を解決策の中心に据えており、希望の心に満ちています」
アブドラ国王は、「ヨルダン人、男性、女性、若者、年長者、イスラム教徒、キリスト教徒」を代表して賞を受賞したと述べた。
また、エルサレムには多くのアラブ系キリスト教徒が住んでおり、世界で最も古いキリスト教コミュニティのひとつであることに触れ、「平和への旅はエルサレムを経なければならない」と指摘し、エルサレムを「私達が求める未来と安定への鍵」であると表現した。
また、国王はこう付け加えた。「エルサレムは、恐怖や暴力ではなく、平和と共存のための拠り所であるべきです」
「神への信仰、共通の人間性、そして貧困と絶望を打ち破り、占領と不正を終わらせるという意志を結集することで、(世界の最も困難な)課題は解決されるでしょう」
「また、世界中の難民が故郷に帰還することを支援し、離散した地域社会を再建する準備をして、世界中の若者が切実に必要としている希望を取り戻す意志が必要です」
国王は国際社会に対し、「独立した、主権があり、存続可能な、イスラエルと共存するパレスチナ国家」の首都を東エルサレムとする二国家解決を通じて、聖地における公正かつ永続的な平和に向けて取り組むよう呼びかけた。