
ベイルート:レバノン当局者は金曜、日本で保釈中にレバノンの首都ベイルートへ逃亡したルノー・日産自動車前会長カルロス・ゴーン被告が来週、レバノン検察により召喚される見通しである述べた。
レバノン当局は既に、(フランス、レバノン、ブラジルの国籍を持つ)ゴーン被告の入国は合法的入国であり、レバノン政府は日本と犯罪人引渡し契約を結んでいないことを強調していた。
匿名を条件にAFP通信の取材に応じた当局者は、インターポール(国際刑事警察機構)が「赤手配書」が発行したのを受け、来週、ゴーン被告は召喚状受け取ることになるだろうと述べた。
当局者は、「レバノンの司法当局にはゴーン被告の聴取を行う義務があるが、身柄を拘束するか否かは当局が判断する」と述べ、聴取は1月7日か8日になるだろうと付け加えた。
ゴーン被告は日本で最高額の報酬を手にする企業経営者だったが、2018年11月に逮捕され、4月からは自宅軟禁されており、複数の金銭的不正行為の罪に問われていた。
ゴーン被告は日本の司法制度は「不正」であり、公正な裁判を受けられないと主張し、保釈中の12月30日にプライベートジェットでベイルートへ逃亡した。
逃亡時の詳しい状況は依然わかっていない。
65歳のゴーン被告は来週、ベイルートでマスコミの取材に応じる予定だ。ゴーン被告は12月31日の声明で「私は正義から逃れていない。『不正』と『政治的迫害』からの逃亡だ。」と語っていた。
インターポールの「赤手配書」は、送還や身柄引渡し、または、同様の法的措置が取られる可能性のある人物について、暫定的に身柄を拘束するよう各国の警察に要求する文書である。逮捕状とは異なる。
日本はゴーン被告がどのように同国から逃亡したのか調査しており、日本からレバノンへ向かう途中、トルコのイスタンブールでプライベートジェットに乗り換えたことから、トルコはこの乗り継ぎに関与したとして、7人を拘束した。
ブラジルで生まれたゴーン被告は、レバノンと強い繋がりがあり、レバノンの主要なベンチャー企業などの株式をいくつか保有しています。
AFP通信