タバルカ:コロナウイルスのパンデミックによる閉鎖から2年以上を経て、両国の陸上国境が再開された金曜、チュニジアとアルジェリアの友情を祝福する何台かの車と看板が見られた。
当局は、夏の間に観光客を中心とする100万人以上のアルジェリア人がチュニジアを訪れると見込んでいる。
2年間の閉鎖を経て、両国間の9つの国境が木曜の夜中に再開された。国境再開の決定は、7月5日のアルジェリア独立記念日の祝典中に、アルジェリアのアブデルマジド・テブン大統領からチュニジアのカイス・サイード大統領に伝えられた。
チュニジアの国家警備隊員ジャメル・ズリグ氏によると、AFPのチームが派遣されているタバルカに近いMelloula 国境検問所は昔から最も交通量が多い場所だという。
2019年には1日に15,000人から16,000人が入国し、アルジェリアからの入国の4分の1を占めた。
国境に掲げられた大きな横断幕には「アルジェリアとチュニジアの友好万歳」と書かれている。
入国者は「アルジェリアの兄弟、第二の祖国チュニジアへようこそ」という言葉で飾られた建物で、税関職員にワクチン接種証明書とその他の新型コロナウイルス関連書類を見せた。年金で暮らすアルジェリア人ジャナ・ガリラさんは、またチュニジアに行けることが「とっても嬉しい」と述べた。
「私たちは(国境の再開を)待ちわびて...待ちきれないほどだった」と、休日を過ごすためチュニジアに入る準備をしながら彼女は語った。
2019年には、1年の外国人訪問者の3分の1に相当する約300万人のアルジェリア人がチュニジアを訪れ、2015年の一連のテロ攻撃によって打撃を受けたチュニジアの観光産業の回復がうかがえた。
新型コロナウイルスパンデミックが始まると、2020年3月17日に両国の国境は閉鎖され、通行できるのは緊急の場合のみとなった。
一般にアルジェリアの人々がチュニジアに行くのは、観光で海辺の人気リゾート地であるアンナバやコンスタンティーヌを訪れたり、家族を訪ねたり、医療を受けたりするためだ。
アルジェリアが1962年にフランスの植民地支配から独立して以来、北アフリカに位置する両国の関係は歴史的に良好なものとなっている。
AFP