

アラブニュース
ドバイ:米海軍は10月7日金曜日、アラビア湾で英国と共同でドローン訓練を行い、ここ数カ月でイランが2度にわたって中東で押収した無人偵察船と同じ船を試験運転した。
この演習は、米海軍が別途、中東地域の商業海運業者に対して、今後もドローンの使用を継続し、米海軍の軍事行動を妨害しないよう警告を発したことを受けて実施された。
このドローン訓練、およびドローンの航行を継続するというアメリカの約束は、アメリカとイランが、世界各国との崩壊した核合意に関する交渉が行き詰まり、イスラム共和国をデモが席巻する中、海上での緊張が高まっている状況下にも実施された。
金曜日の訓練には、アラビア湾で米国と英国の軍艦2隻と「セイルドローン・エクスプローラー」3機が参加したと、司令官は述べた。
中東に拠点を置く米海軍の第5艦隊の報道官であるティモシー・ホーキンズ氏。
ドローンは海上で目標を探索し、その後、カメラが捉えた静止画像をバーレーン島にある軍艦と第5艦隊の司令部に送信した。
そこでは、AIシステムが写真を加工していた。
第5艦隊は昨年、無人特別部隊である第59部隊を立ち上げた。
米海軍が使用するドローンには、超耐久性空中監視ドローン、シーホークやシーハンターなどの水上艦、魚雷のような小型水中ドローンなどがある。
しかし、米海軍が特に関心を寄せているのは、海上に長時間留まることができる市販のドローン「セイルドローン・エクスプローラー」である。
スエズ運河から紅海、オマーン湾、ホルムズ海峡、アラビア湾に至る約8,000km(5,000マイル)の海岸線があるこの地域では、これは極めて重要なことである。
そこは米海軍とその同盟国の範囲に広がる広大な領土であり、そして核合意が崩壊する中、一連の攻撃が行われた。
また、取引される石油の5分の1はホルムズ海峡を通過するため、世界の海運とエネルギー供給において重要な役割を担っている。
「どのような力をもってしても、すべてをカバーすることはできません」とホーキンス氏はAP通信に語った。
「提携による方法と革新的な方法でそれを行う必要があります」
しかし、イランは長い間、米国の存在をメキシコ湾のパトロールと同一視しており、ドローンを疑いの目で見ている。
8月と9月には、イランの正規軍と準軍事組織がアラビア湾と紅海で「セイルドローン」を押収し、根拠も示さずに、ドローンが付近の船舶に危険を及ぼすと主張した。
イランは最終的に米海軍が現場に到着した後、ドローンを解放した。
紅海の事件に関与した「セイルドローン」のカメラが行方不明になった。
イランの国営メディアは、金曜日に実施された訓練を認めなかった。
コメントの求めに対し、イランの国連代表部の即時の回答はない。
「最近の事件にもかかわらず、私たちはこれらのシステムを安全かつ責任を持ち国際法に従って運用しており、今後もそうするつもりです」とホーキンス氏は語った。
米海軍は、木曜日にこの地域の海運業者と海軍軍人に送った通知で、ドローンの運用を継続する計画を明確に示した。
また米海軍は、ドローンは自動認識システムのトラッカーによって、その位置を送信し続けるとしている。
船舶は船舶自動識別装置(AIS)トラッカーをオンにしておくのが原則であるが、イランの船舶は、核開発や人権侵害を理由に国際的な制裁を受けているため、常にAISトラッカーをオフにし、動きを隠している。
「米海軍(ドローン)は米国政府の財産であり、国際的に認められた権利および自由に従い、国際水域および海峡を合法的に作戦行動する」と米海軍は通知で述べた。
「米海軍(ドローン)への干渉は、国際海洋法の規定違反とみなされる」