
テヘラン:イランを代表する聖職者が21日、国民が国の支配層に抗議する権利を支持することを表明した。マフサ・アミニさんの死をめぐって抗議デモが発生した後、発表した報告書の中で述べたもの。
9月16日、アミニさん(22)がテヘラン市内で、イラン・イスラム共和国の厳しい女性服務規定に違反したとの理由で道徳警察に逮捕されて以来、イランは高まる抗議行動に揺れている。
イランの通信社「シャファクナ」が引用したところによると、アヤトラ・ジャワド・アラビ・ボロージャーディ(Ayatollah Javad Alavi-Boroujerdi)氏は「国民は、批判が正当化されるかどうかにかかわらず、イスラム社会の指導者を批判する権利を持っている」と述べた。
「国民には言いたいことがあり、あなた達の行っていることに賛成していない」と、ボロージャーディ氏は当局に述べたという。
68歳の聖職者であるボロージャーディ氏は、20世紀を代表するイスラム教シーア派聖職者である故ホセイン・ボロージャーディ(Hossein Boroujerdi)大アヤトラの孫にあたる。
アミニさんの死後、イラン全土で発生した街頭での暴力により、デモ参加者を中心に数十人が死亡し、数百人のデモ参加者が逮捕された。死亡者の中には治安部隊も含まれている。
「報道は自由であるべきで、国営テレビでは異なる考えが表明されるべきだ」とアラビ・ボロージャーディ氏は述べた。
同氏は、先月からの騒乱の中、「人々が逮捕され、監獄に入れられている。彼らを慈悲深く扱ってあげてほしい」とも述べた。
9月26日、保守派の著名な聖職者で、最高指導者アヤトラ・アリー・ハメネイ師の強力な支持者でもある大アヤトラ・ホセイン・ヌーリ・ハメダニ(Hossein Nouri Hamedani)氏は、当局に対して「国民の要求に耳を傾ける」よう呼びかけていた。
AFP