
ワシントン:シリアでのトルコの地上作戦は、対ダーイシュ戦で得られた戦果を「著しく危険にさらす」ことになると、米国防総省が11月29日火曜日に述べ、自制を求めた。
トルコは、イスタンブールで起きたクルド人グループによる爆撃事件以来、シリアとイラクのクルド人半自治区に対して空爆を行っており、シリアで地上作戦を開始すると脅している。
米国が支援するシリア民主軍(SDF)は、現在シリア北東部のクルド人の事実上の軍隊であり、シリアで奪取した領土からダーイシュの戦闘員を追い出す上で重要な役割を担っている。
米国防総省報道官のパット・ライダー准将は記者団に対し、「紛争の継続、特に地上侵攻は、世界がダーイシュと戦って苦労して得た戦果を著しく危険にさらし、この地域を不安定にするだろう」と述べた。
同氏は「私たちは…トルコのシリアでの地上作戦の可能性を引き続き懸念しており、再び自制を求めます」と述べ、同時にアンカラの安全保障上の懸念も認めた。
ライダー氏によると、米軍はSDFとの合同パトロールの回数を減らしたが、再配備はしていない。
「パトロールの回数を減らしたのは…私たちがSDFとこうした提携をしているため、SDFの行っているパトロール回数を減らしたのです」と同氏は語った。
2016年以降、トルコはシリア北部のクルド人勢力に対して何度か侵攻を開始し、国境沿いの地域を支配するようになっている。
AFP