
ベイルート:負債を抱えるベイルートの新しい財務大臣が、国際通貨基金(IMF)の高官と土曜に面会するかもしれないと述べた。緊急援助の話ではなく、「表敬訪問」だという。
ガジ・ワズニとIMFのサミ・ゲーダ補欠執行役員との会談は、レバノンが1975~1990年の内戦以来最悪の経済危機に取り組んでいる中で行われる。
今回の会談は、金曜に行われたワズニと世界銀行のサロジ・クマール・ジャー地区総支配人が率いる代表団との会談に続くものだ。
「IMFチームと知り合うことを目的とする表敬訪問」と、ワズニはAFPに話した。
「経済救済プランに重点を置いた議論にはならない。それは(別途)政府内で準備している」と、彼は付け加えた。
ワズニは火曜の内閣改造で財務大臣に就任した。長く待ち望まれていたこの新内閣は、経済的・政治的に大きな試練に直面している。
前の政府は、無能で腐敗していると見なされた政治家たちの排除を求め2週間続いた全国的な抗議運動を受け、10月29日に退陣した。
ワズニは、レバノン・ポンドが急落により並行市場でドルに対してその価値を3分の1以上失ったタイミングで、このポストを受け継ぐ。
レバノンの銀行は流動性危機の中、ドル取引に対する制限を厳しくしている。経済の悪化は、レバノンがIMFに緊急援助を求めることになるかどうかという疑問を引き起こしてきた。この選択肢について政府はまだコメントしていないが、一部の当局者は不可避と考えている。
先月、サード・ハリーリー前首相がIMFおよび世界銀行のトップと経済救済プランの可能性について話し合っており、そのことが緊急援助の憶測をさらに煽っている。
もしIMFに救済を求めれば、レバノンはIMFからの以前の助言に従い、付加価値税の引き上げや、国有電力会社に対する補助金カット、蔓延する腐敗への対処、および多数の構造改革の制定が必要となる可能性がある。
AFP