
ベイルート:イスラエルのミサイルが12日、シリア西部の都市を標的にしたことでシリア人兵士3名が負傷した、とシリア国営メディアが報じた。
国営通信社のSANAは軍の情報筋を引用し、ミサイルは夜明けにハマ州のマスヤフで発射されたと述べた。シリアの防空部隊がそのうちの数発を撃ち落とした。
死者は報告されていない。SANAが公表した写真からは、ミサイルが農地に着陸した可能性がうかがえる。
イスラエルからすぐにコメントは得られなかった。同国は、長年にわたってシリア国内の標的に数百回の攻撃を仕掛けてきているが、そのような作戦を認めたり、議論したりすることは滅多にない。
イスラエルは、レバノンの過激派組織ヒズボラをはじめとするイランと同盟関係にある民兵部隊の基地を標的にしているという。
ヒズボラはシリアに戦闘員を配備しており、シリアのバッシャール・アル・アサド大統領が指揮する政府軍側で戦っている。イスラエルはまた、民兵のもとへ輸送されているとみられる武器が標的だと述べている。
イスラエルはこれまで、2022年5月と8月にマスヤフを攻撃しており、5人を殺害し、2人を負傷させている。イギリスに拠点を置く反体制派の戦争監視機関「シリア人権監視団」によると、今回の攻撃が標的にしたのは、イランの準軍事的な革命防衛隊とイランが支援する民兵が所有する武器庫だったという。
AP