
リヤド:サウジアラビアは、世界水フォーラム第11回大会のリヤドでの開催を申請する公式書類を提出した。
今回の立候補は、水資源の維持、生活の質の向上、持続可能な開発目標の達成、地域と世界の水問題の解決に向けた先駆的役割の推進という同国の関心を裏づけるものであると、サウジ通信社は伝えた。
世界水会議が主催する世界水フォーラムは、水資源管理の分野で最大のイベントだ。
同フォーラムでは、政府と組織の代表者や関連分野の専門家が一同に会し、経験を分かち合い、セクターの発展に資する協力関係を培うとともに、持続可能性を確かなものにする。
世界の関係者たちが意見を交換し、知識を共有し、協力を築く重要なプラットフォームだ。
また、持続可能な水資源管理における国際的ベストプラクティスを提示し、協力のあり方を模索する機会でもある。
水問題をめぐる議論や検討に関して世界でもっとも重要な会議である、世界水フォーラムの2027年大会をめぐり、リヤドは2030年万博に続いて再びローマと開催を争う。
噴水と水道橋で知られるローマもすでに開催提案書を提出しており、イタリアとサウジアラビアの対決の結果は、インドネシアのバリで今年5月に開催される2024年の世界水フォーラムで発表される。
世界でもっとも水資源に乏しい国のひとつでありながら、サウジアラビアが開催地に立候補した背景には、同国が水資源セクターにおいて現代的で先駆的なインフラや法規制を整備してきたことがある。
サウジアラビアは、国家水戦略をロードマップとして未来への針路を定め、包括的な制度や組織の枠組みを確立して、同分野の課題の解決に取り組んでいく。