




ロジエン・ベン・ガッセム
リヤド: サウジアラビアの今年最大のイベントG20リヤドサミットが仮想空間で幕を開けようとする今、多くのメディア放送局は会議の討議内容と結果を世界と共有せんと準備を速めている。
メディア関与と活性化を目的とした献身的なサミットのマイクロサイトである一方で、国際メディアセンター(IMC)は会場となるクラウンプラザ・リヤド・RDCホテル&コンベンションで施設の設営を完了した。
月曜に開かれた記者会見で、サウジアラビアの省務大臣・メディア大臣代理であるマジド・ビン・アブドゥラ・アル・カサビ博士は、サミットが物理的なメディアを持つことをサウジ王国は歓迎する、と述べた。
「サウジ王国はその真心をメディアに扉を開く前に広げ、健康を守る規定内でメディアが物理的に存在することを歓迎した」と彼は続ける。
サウジアラビアG20議長国はサミットの間来客が安全で恐れる必要なくアクセスできるよう、すべての警戒手段を講じている。そこにはコロナウィルス(COVID-19)の拡散を止めるための各種の健康を守る規定と社会的距離の導入が含まれる。
保健省の規定に従って、IMCは最大で200人までの地元拠点メディアの派遣団を収容するよう限定され、仕事スペース、記者会見、インタビュー部屋は適切である場合に使用が認められる。
「これはサウジ王国とその潜在能力を知ることになる価値ある機会だ」とアル・カサビ氏は語る。
大臣はまた、メディアをサポートするためのサミット準備の一部分として特別委員会が作られた、と語った。他にもましてこの委員会は、会合と記者会見の日程と、メディア派遣団とG20出席の大臣とリーダーたちとの間で起こりうる討論セッションを統合した。
サウジアラビアG20議長国は衛星、ファイバー、デジタルでのG20リーダーたちの生放送配信に関し、11月15日から22日にかけて無料サービスを提供している。テレビスタジオと編集室に関しても同様である。
IMCにある施設の中には100人以上収容できるワークステーションと球状のデスクがあり、記者会見場とインタビュー室、それに司会者放送センターも完備している。スカイニュース、ブルームバーグ・アル=シャルク、アル=アラビーヤはサミットから生放送するチャンネルのうちのほんの一握りだ。
司会者放送センターにはハイテクなスタジオが用意されており、最新のカメラ、音響システム、照明が装備され、メディア放送局は無料で使うことができる。またモニターと録音機材が完備された通訳と解釈の部屋もある。
IMCは20か国以上の言語を翻訳する通訳者を抱えており、G20サミットの開場を一望できるように、テレビ取材とインタビューのために高く設置された場所をも用意している。
加えて、高速Wi-Fi、祈祷室、案内デスク、ケータリングサービスが一日中センターでは利用可能だ。
「サウジ王国を周ってみたいという人々のために我々は遺産・歓迎プログラムを作成した。そして今後数日間我々も同席する」とアル・カサビ氏は語った。
メディアラウンジには訪問者がサウジ王国全土から集められたアラビックコーヒーを試飲するステーションがあり、サウジアラビアが経験したことを詳しく知ることができる文化省テントもある。
G20教育プログラムによって設立された特別図書ラウンジもまたメディアセンターにお目見えする。この場所で訪問者は王国についての本を朗読するセッション間に、息抜きすることが可能だ。
センターの表玄関を彩る装飾テーマは本物のサウジアラビア遺産をめぐるものであり、現代の趣向が加えられている。センター全体には、サウジ文化とアイデンティティーを反映するサドゥ幾何学模様のプリントや伝統的な刺繍が取り入れられている。
サドゥはまた今年のサウジG20議長国のロゴであり、メインとなる会場は王国全土から集められたサウジアラビアで最良な歴史的建造物の写真で溢れている。