
アラブニュース
ジェッダ:ハッジから帰国した巡礼者が、到着時に新型コロナウイルスの検査や隔離を行う必要はないと、サウジアラビアの保健省感染予防担当副大臣のアブドゥラ・アシリ博士は語った。
「今年のハッジ帰国者の中から、家族のところに戻った際の新型コロナウイルスの検査または隔離の必要性に関する質問が挙がっている。すべての巡礼者とハッジ関連の労働者は、ワクチン接種を受けているので、最初の2週間以内に新型コロナウイルスの症状が出ない限り、検査や隔離の必要はない」とアシリ博士は話した。
一方、ワクチンを接種するだろうと答えた人の92%は接種済みとなった。「新型コロナウイルスのワクチン接種を躊躇していた人たちを納得させた3つの最も重要な動機は、第一に家族の1人以上がワクチンを接種し、それによって確信と家族の支持があったこと、第二に国家的および社会的責任感、そして第三に経済的理由からであった」とアシリ博士は付け加えた。
カイザー家族財団の「Vaccine Monitor: In Their Own Words, Six Months Later」と題されたレポートによると、ワクチンを接種しなかったのは、両親の信念を理由とする10代の若者、社会で最も教育水準が低い層、民族的少数者、健康保険に加入していない人のいずれかであった。
「ワクチンを拒否する主な理由が3つある。副反応の恐れ、ワクチンに関する研究の妥当性への疑念、そしてワクチンの必要がないと信じていることだ」とアシリ博士は付け加えた。
また、デルタ変異株については、「デルタ株に今までの計算は通用しない。自然感染からの免疫はもはや十分ではなく、2回の接種を完了することが必要になっている」と語った。
同博士は、パンデミックの最悪の事態は、ほとんどの居住者にワクチンが提供された国々で終わったと付け加えた。「私たちは、神の思し召しで、深刻な病気と死の波に再び襲われることはないであろう。」
これまでに新型コロナウイルスのワクチン接種を受けたサウジアラビア国内の総数は23,848,177人に達し、そのうち1,426,140人が高齢者となっている。
その一方で、金曜日に新たに11人の新型コロナウイルス関連の死亡がサウジアラビアで報告され、犠牲者の合計は8,141人となった。
また、1,247人の新規感染者があり、これまでに国内で515,693人がこの病気にかかったことになる。合わせて10,742人が発症中で、そのうち1,383人が重症となっている。
新たな感染者のうち、263人はリヤド地域、211人は東部州、209人はメッカ地域、68人はメディナ地域であった。
さらに保健省は、1,160人の患者がこの病気から回復したと述べ、王国での回復者総数は496,810人に増加した。
サウジアラビアは、これまでに24,195,410回のPCR検査を実施し、過去24時間では90,128件の検査が行われた。
新型コロナウイルスのパンデミック発生以来、全国に設置された検査ハブと治療センターでは数十万人に対応してきた。
それらの中で、Taakad(確認)センターは、無症状または軽症の患者、あるいは感染した個人と接触したと考えている人に新型コロナウイルスの検査を提供している。Tetamman(安心)クリニックでは、発熱、味覚・嗅覚喪失、呼吸困難などのウイルスによる症状を伴う人たちに治療と助言を提供している。
両サービスの予約は、保健省のSehhatyアプリから行うことができる。