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リヤド:サウジアラビアの紅海開発会社はキングアブドゥルアジズ科学技術都市(KACST)との間で、同社本社の主要な場所の高解像度データを提供する契約を締結した。
データは衛星を使って収集され、28,000平方キロメートルに及ぶ紅海プロジェクトの進捗状況を監視し、不動産開発をより効果的に追跡する。
紅海開発会社CEOのジョン・パガーノ氏は、この技術的業務により、同社は不動産開発において、周辺の環境に予期しない影響が及んでいないかを監視し、直ちに代替の解決策を見つけられるようにすると、述べた。
パガーノ氏によると、紅海プロジェクトの利害関係者や関連会社は、毎月信頼できる詳細な画像の取得が可能となるそうだ。実際の開発プロセスで開発先の自然環境にどのような影響を及ぼすかを理解することが重要であるため、と付け加えた。
彼はまた、この連携体制を通じて、同社は建設段階で自然と不動産の両方の主な資産を緊密に監視できるようになり、世界中の再生型ツーリズムを主導する取り組みの助けにもなると述べた。
KACSTは、輸送のリモートセンシングに関する全国コンソーシアム(National Consortium on Remote Sensing in Transportation、NCRST)経由で、GeoEye-1、WorldView、Pleiadesの衛星を使用して、紅海プロジェクトの高解像度データを毎月取得すると、付け加えた。
画像は地上の画像と同様にカラーバランスの補正が可能で、各画像には地理的位置の座標が提供される。画像は、同社の地理情報システム(GIS)およびビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM)システムと統合され、プランニング、エンジニアリング、環境の各部門の従業員が利用できるようにする。
同社のGIS部門は、KACSTから提供されたデータを、プロジェクトの最新版のマスタープランや詳細設計と定期的に比較して、変更がないか監視し、環境破壊を回避する。
画像は、建設・開発活動の最適な方法や場所を決定するために使用される。また、プロジェクトの月次進捗報告書の重要なデータとなる。
KACSTの宇宙航空センターのスーパーバイザー、タラール・アルスデイリー博士によると、NCRSTはプロジェクトエリアの高解像度画像を提供することで、プロジェクトの進捗状況や周辺環境への影響をより包括的に把握できるように支援することになる、と語った。