
リヤド:サウジアラビア外相のファイサル・ビン・ファルハーン王子は8日、同国がダーイシュへの資金調達に対抗するべく多大な努力を払っていると発表した。
「ダーイシュ打倒のためのグローバル連合」の閣僚級会合後に米国のアントニー・ブリンケン国務長官との共同で開かれた記者会見で、ファイサル・ビン・ファルハーン王子はテロ組織であるダーイシュの脅威はサヘル諸国にとどまるどころか、全世界に広がっていると述べた。
ファイサル王子はまた、テロ組織に立ち向かうためアフリカ諸国と協力しているとし、サウジが、協力のための重要な源としてアフリカに責任を負っていると語った。
さらに、数千人の外国人を含む難民やダーイシュ戦闘員の家族を収容しているアルホル難民キャンプから、先進諸国が自国民の引き取りを拒否していることは遺憾だと述べた。
ファイサル外相は同記者会見の中で、サウジ米関係が堅固であることを確認し、サウジが今後も安全保障・軍事面での米国との関係を発展させていくとした。
これに対しブリンケン長官は、対ダーイシュ有志連合へのサウジの貢献に謝意を表した上で、米国はイエメン情勢に関してサウジと緊密に連携していると述べた。
また同長官は、サウジがスーダン内戦の停戦に向けた外交キャンペーンや人道支援を主導していると評価した。
そして、サウジが国家として目覚ましい発展を遂げており、同国経済の現代化に向けた大規模かつ歴史的な取り組みに着手していると語った。
さらに同国務長官は、米国とアラビア湾岸諸国との関係は、米国と中東諸国にとって重要であると述べた。