
アラブニュース・ジャパン
東京:沖縄県知事は、この数日に2カ所の米軍基地で60名以上の海兵隊員が感染したとの報告を受けた数時間後、米軍司令官に対して予防措置の厳格化と透明性を要求した。
感染した米軍関係者のうち38名は沖縄宜野湾市にある普天間米軍飛行場で、他の23名はキャンプ・ハンセンでそれぞれ確認された。
玉城デニー沖縄県知事は、第3海兵遠征軍司令官であるH・ステイシー・クラーディー中将と土曜深夜に電話で会談し、米軍は感染予防措置を最大レベルに引き上げ、米国本土から沖縄県への人員派遣を中止して基地を封鎖するとともに、もっと情報を提供してほしいと要求した。
「沖縄県民は(米軍からの)報告にショックを受けている」と玉城知事は土曜日の記者会見で述べた。「沖縄県民が感染症を封じ込めるべく最大限の努力を払っている時期に、米軍関係者のあいだで急速に感染が広がっていることは非常に残念だ」
「今となっては米軍が適切な感染防止策をとっていたのかが非常に疑われる」と知事は付け加えた。
米軍との話し合いをもっと増やしたいと彼は述べた。また沖縄県は日本政府に対しても、感染者数を含む詳細情報の提供、普天間とキャンプ・ハンセンの封鎖、予防措置の強化などの圧力を米国側にかけて欲しいと要請した。
沖縄県の懸念には、現行人員のローテーションのために米本土から到着する不特定数の米軍職員を隔離するのに、基地のスペースが限られているために基地外のホテルを使うことも含まれていると沖縄県は述べた。
金曜日の声明で米海兵隊は、自分たちは感染拡大を阻止すべく追加予防措置をとっており、基地外での活動を制限していると述べた。声明では、予防措置は「我々自身の軍、家族、現地コミュニティーを守ることになる」とし、感染についての詳細情報を述べることはしなかった。
米海兵隊太平洋基地は土曜日にフェイスブックで、「今週、米海兵隊にウイルス検査で判明した2カ所の局所的クラスターが発生した」と発表した。陽性と判明した感染者たちは隔離されているという。
沖縄タイムズは、今日付の記事でクラスターが発生しているようだと伝えている。
6月と7月に県の中心部で大規模なバーベキューパーティーが開催され、米軍関係者と日本人が参加した。
バーベキューに参加した米軍関係者は隔離されているという。
新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐため、入国時に米軍関係者にも国内法に基づく検疫を実施すべきだと訴える議員もいる。
* APとの共同