


共同通信は、4日東シナ海で漂流中のところを海上保安本部によって発見された男性の死亡が確認されたと報じた。ニュージーランドから中国に向かう途中に遭難した貨物船の乗組員とみられる。
海上保安本部によると、男性は奄美大島の北北西約120 km(75マイル)の海上で意識不明の状態で発見され、病院に移送されたが死亡が確認されたという。
海保によると、周辺の海上からはライフジャケットと牛の死骸も回収されたという。引き続き残り41人の乗組員の捜索が続けられている。
貨物船「ガルフ ライブストック1」は、2日に遭難信号が発信され、行方がわからなくなっていた。台風9号の接近に伴い周辺の海域は大しけになっていた。海保の船3隻の他、航空機、潜水士らが捜索活動にあたっていた。
UAEに本拠を置くガルフ・ナビゲーションは、パナマ船籍の「ガルフ ライブストック1」が同社所有の貨物船であると声明を発表した。
同社の広報担当者は、「乗組員とその家族に対して心を痛めている」と語った。
「積荷である家畜の損失についても深い遺憾の意を表します。状況を注視し、救助活動に携わる関係者と緊密に連携しています。他の生存者がいることを願っています」
牛約6000頭をのせた貨物船は2日、奄美大島の西の東シナ海を航行中、遭難信号を発信していた。周辺の海域は台風9号の接近に伴い大しけになっていた。
海上保安本部によると、フィリピン人の乗組員エドゥアルド・サレノさん(45)が2日夜に救助された。
海保によると、貨物船にはフィリピン人39人、ニュージーランド人2人、オーストラリア人2人の計43人が乗船していた。
救助された男性は、船が波に襲われ転覆する前にエンジンが止まったと証言しているという。
ロイター