
カルドン・アズハリ
東京: 日本外国特派員協会(FCCJ)は木曜日、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ジェニンで、イスラエル軍に銃撃され、死亡したカタールの衛星放送局アルジャジーラ記者・シリーン・アブアクラさんに関する調査を求める声明を発表した。
FCCJの“報道の自由委員会”は、「アブアクラ記者射殺に関する緊急の独立調査」を要求した。その中で、「目撃者によると、アブアクラさんはヨルダン川西岸の都市ジェニンで起きたイスラエル軍とそれに抗議する人々との衝突の取材中、イスラエル軍が故意に射殺した」と指摘。
アルジャジーラは、アブアクラさんは「報道」と明記されたヘルメットと防弾チョッキを身に着けていたが、狙撃手によって「冷酷に」撃たれたと主張している。
アラブメディアはこれを「処刑」と呼んでいる。アブアクラさんは15年間、イスラエルとパレスチナの紛争を取材してきた。もう1人のアルジャジーラ記者、アリ・アルサムディさんも撃たれ、病院で治療を受けている。
イスラエル軍は攻撃を受けたための応戦だとして、アブ・アクラ氏は銃撃戦で死亡したことを示唆したが、FCCJは、イスラエル軍は過去にも記者を標的にしたと非難されていると述べた。昨年には、イスラエル軍による空爆で、ガザのAP通信などの報道機関事務所が入る建物が破壊されている。
FCCJは、「関係者全員に対し、アブアクラ記者銃殺の状況を徹底的に調査し、犯罪行為が判明した場合には責任者の処罰を求める。政府を代表する兵士によって、職務中の記者が威嚇、脅迫、殺害されることを許してはならない」と表明した。