
ソウル:8月30日、アメリカは韓国および日本との2か国共同軍事訓練にそれぞれB-1B爆撃機を派遣した。日米韓3か国は北朝鮮の脅威への対応策を強化している。
現在行われている「乙支(ウルチ)フリーダムシールド(自由の盾)」米韓合同軍事演習の一環として、アメリカのB-1B爆撃機が韓国のFA-50戦闘機、アメリカ空軍のF-16戦闘機とともに飛行訓練を行ったと、韓国国防省が明らかにした。B-1B爆撃機によるこのような飛行は今年に入り10回目である。
北朝鮮はこの毎年行われる軍事演習を戦争の予行演習だとして毎回非難しているが、米韓両国は、演習は防衛のためのものだと主張している。
これとは別に、2機の米空軍B-1B爆撃機が4機のF-15戦闘機を含む12機の日本の戦闘機とともに共同訓練に参加したと、日本の防衛省が明らかにした。
アメリカが主導した爆撃訓練の数日前には、北朝鮮が衛星打ち上げを試みて失敗している。
「乙支(ウルチ)フリーダムシールド(自由の盾)」米韓合同軍事演習は先週(8月21日)始まった。この大規模共同軍事演習は北朝鮮による核とミサイルによる威嚇への対応能力を高めることが狙いで、第2部が28日に開始された。
韓国国防省は30日の演習は、米韓が最近の北朝鮮による衛星ロケット発射に対する「拡大抑止」と「連携した強固な防衛姿勢」を示すものだったと、声明の中で述べた。
日本の防衛省は、30日に日本海上空で行われた日米共同空軍演習は北朝鮮による弾道ミサイル発射が行われる中、あらためて日米両国軍が「いかなる状況にも対応できる」ことを示したと表明した。
日本は29日にも、日米韓共同海軍訓練に参加している。
29日、海軍の日を記念した演説の中で、北朝鮮の金正恩総書記は8月18日にキャンプデービッドで行われた日米韓首脳会談を指して、アメリカとその同盟国が核戦争のリスクを高めていると非難した。
北朝鮮の国営メディアKCNAは金総書記の言葉として「アメリカと敵意ある同盟国による無謀で対立を煽るような動きにより、朝鮮半島周辺の海域は世界でもっとも軍事ハードウェアが集中する場所となり、核戦争の危機を孕む海となった」と伝えた。
ロイター