
モスクワ:パレスチナの武装組織ハマスは、ロシアにガザ地区戦後復興のためのパレスチナ大統領マフムード・アッバース氏による統一政府樹立に向けた交渉開始を促すよう求めている。ハマスの高官がモスクワでの会談後、国営通信社RIAに語った。
ハマスの政治局員であるムサ・アブ・マルズーク氏はモスクワでロシア外務次官のミハイル・ボグダノフ氏と会談した。
マルズーク氏はRIAに対し、「我々はパレスチナの国家統一と、戦後のガザ地区を統治する政府の樹立に関する問題について話し合った」と語ったと報じられた。
ハマスはロシアに対し、カザンで開催中のBRICSサミットに出席しているアッバース氏に対し、統一政府に関する交渉を開始するよう促すよう求めたと、マルズーク氏は語ったとRIAは報じた。
アッバース氏は、占領下にあるパレスチナ自治区の統治機関であるパレスチナ自治政府(PA)の議長である。
PAは、オスロ合意として知られる暫定和平協定の下で30年前に設立され、パレスチナ人が将来の独立国家の中核として望んでいる占領下のヨルダン川西岸地区の一部を限定的に統治している。
アッバース氏のファタハ政治派閥が支配するPAは、ガザ地区を統治するイスラム主義運動であるハマスと長年にわたり緊張関係にあり、ファタハが2007年に同地域から追放される前には、両派は短期間ではあるが戦争状態にあった。
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、PAがガザ地区の運営に関与することに強く反対している。
ロイター