東京:国際オリンピック委員会のトーマス・バッハ会長は6日、アスリートが東京五輪に「魂」を吹き込んでくれたと語り、ほぼ全ての観客の出入りが禁じられた後、今大会のことを心配したことを認めた。
バッハ氏は、延期された2020年大会は「(自分の)期待を上回るものだった」と述べ、無観客開催を決めたのは日本当局であることを強調した。
「我々が日本当局による無観客開催の決定を受け入れなければならなかった後、正直に言うと、今大会が魂のない大会になってしまうのではないかと懸念していた」とバッハ氏は語った。
「しかし、幸いなことに、我々がここで見たものは全く違うものだった。アスリートが今大会に素晴らしい五輪の魂を吹き込んでくれたからだ」
「選手村や試合会場での経験から、雰囲気はかつてないほど張り詰めていたと言わざるを得ない」
世界中のテレビ視聴者に向けて放送される2週間の大会は、東京の無人の会場の前で展開された。その場にいるのはチームメイトやコーチ、メディアだけということも多かった。
日本では当初、海外客が禁止されていたが、日本が新型コロナウイルスの感染拡大と闘い、東京やその他の地域に緊急事態宣言が出される中、先月には国内客も禁止された。
AFP