
ナジャ・フーサリ
ベイルート: 5月15日に実施されるレバノン議会選挙の国内投票の9日前に、アラブ諸国やイスラム諸国に居住する数千人の在外レバノン人が投票を開始した。
選挙登録した在外レバノン人は22万5000人を超えた。アブダラ・ボウ・ハビブ外相は、在外投票の投票率は70%を超えるとの見通しを示した。
外務大臣は、海外での投票用紙の改ざんは許されないことを強調した。投票箱には動きを追跡するGPS追跡装置が取り付けており、投票終了後には名簿代表者の前で投票箱に赤い蝋で封をされる予定であることを付け加えた。
また、投票箱は投票所からレバノンの空港へと運ばれ、レバノン到着後は、5月15日に全票が集計されるまでレバノン中央銀行に保管される予定だと説明した。
投票経過を見守る候補者代表団のほか、在外投票所で実際に立ち会いを行う代表団もいる。また、EUも代表として投票経過を監視する。
来週月曜日まで選挙に関する報道規制が続く中、多くのレバノン人大学生がボランティアとして選挙プロセスの支援を行った。
金曜日、国連レバノン担当特別調整官ヨアンナ・ヴロネツカ氏がオペレーションルームを訪問した。
「これは良いスタートであり、レバノン国民に意見表明の機会を提供するものだ。選挙結果はレバノン国民に委ねられている」と、ヴロネツカ氏は述べた。
サウジアラビアでは、13,105人の在外レバノン人が選挙登録し、スムーズな投票が行われたことが報告された。
投票は、リヤドのレバノン大使館本部とジェッダのレバノン総領事館にある30か所の投票所に分散して行われた。
レバノン大使のファウジ・カバラ氏は投票について、「全て順調だ」と述べた。
カバラ氏は、投票率は70%に達すると見込んだ。
「投票開始から5時間で、790人の有権者が投票に訪れた」と付け加えた。
金曜日に行われた第一期では、10カ国の約31,000人のレバノン国民が投票を行った。
日曜日には、UAE、米国、カナダ、オーストラリア、ロシア、EU加盟国、アフリカ諸国を含む国々で、約19万5000人のレバノン国民が投票を行う予定である。
レバノン内務省および外務省は、在外レバノン人を対象とした議会選挙投票の第一期を終えた。
午後4時現在の投票者数は11,268人、36.43%に達している。
人事局長イライアス・ホーリー准将はアラブニュースに対し、次のように述べた。「レバノン国内居住者および海外居住の有権者数は合計で3,967,000人である。」
これら10カ国の有権者の総数は30,929人に達している。その大半がサウジアラビアに居住しており、その次に多いのがカタールとクウェートである。
カタールでの有権者数は7,344人に達した。
ある住民は「まさに津波のようだった。木曜日の夕方から投票に訪れる人の数がピークに達した」と証言した。
ソーシャルメディア上では、他の湾岸諸国に居住するレバノン人の間で熱狂的な動きが見られた。
クウェートでは、有権者が大勢選挙に訪れた。クウェートでは5,700人近いレバノン人が投票権を有しており、彼らの熱気はソーシャルネットワーク上で確認できる。投票はレバノン大使館の建物内に設置された14か所の投票所に分散して行われた。
バーレーンでは、マナマのレバノン大使館に投票に訪れた有権者数が638人に達した。
オマーンでの有権者数は903人に達した。アルバート・サマハ駐オマーン・レバノン大使は、投票数は日に日に上昇していったと述べた。
ヨルダンでの有権者数は483人に達した。在ヨルダン・レバノン大使館のジョージ・ファデル臨時代理大使は、人々は投票に対して熱心であると述べた。
イラクでは登録有権者数が327人に達し、バグダッドのレバノン大使館本部とエルビルのロタナホテルにある2か所の投票所が設置された。
シリアでの有権者数は1,018人に達し、ダマスカスの大使館ビル内に設置された3か所の投票所で投票が行われた。
エジプトでの有権者は709人に達し、カイロのレバノン大使館とアレクサンドリアのレバノン領事館に設置された2か所の投票所で、午前8時から午後11時まで投票が行われた。
イランの登録有権者数は642人に達し、テヘランにある大使館内に設置された2か所の投票所で午後10時まで投票を受け付けた。
レバノンのハッサン・アッバス駐イラン大使は、驚くほどの投票数であったと述べた。
一方、UAEに居住するレバノン人は日曜日まで投票を待つ必要がある。