
モハメド・アブ・ザイド
カイロ:スエズ運河東部にあるポンプ場施設への襲撃が発生した翌日のエジプト軍最高評議会会議において、エジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領は法執行機関に対し、シナイ半島各所のテロ組織を掃討するよう指示した。
エルシーシ大統領は、あらゆる形態のテロ行為の撲滅に有効な、すべての治安対策を継続して実施することの必要性を強調した。
会議において、将校1人を含む治安部隊員11人が死亡し5人が負傷した同事件の審議が行われた。エルシーシ氏は犠牲になった将兵に哀悼の意を表し、負傷した兵士らに対し見舞いの言葉を贈った上で、シナイ半島においてテロ行為およびその根源との闘いを続けるエジプト軍の尽力を称えた。
大統領はまた、他の国家機関と協力して国家の巨大プロジェクトの完遂を目指す治安部隊の努力を称賛し、エジプトの安全を守る軍人および警察官の犠牲に対して国家が感謝している点についても言及した。
エジプト軍報道官のアーカン・ハーブ・ガリブ・アブドゥル・ハフィーズ大佐は声明の中で、「タクフィール」という武装グループが5月7日、シナイ半島西部のポンプ場を襲撃し、現地に駐留していたエジプト軍がこれに応戦し、11人の将兵が死亡した事実を発表した。
襲撃に対して多数のアラブ諸国から非難の声が上がっており、エジプトの近隣諸国の多くはテロとの闘いにおいてエジプト政府と連帯する意を表した。