
パリ:マフサ・アミニさんの死をめぐる抗議活動に参加して死亡したイランの10代の若者の母親が、6日に海外を拠点とする野党メディアに送った動画の中で、当局が彼女を殺害したと非難している。
また、ナスリン・シャカラミさんは、9月20日にテヘランでの反ヒジャブ抗議に参加するために出かけた後行方不明になった16歳のニカさんの死について、当局が彼女に強制的に証言させようと脅したと訴えた。
テヘランでは、22歳のクルド人であるアミニさんが、イランの女性に対する厳しい服装規定に違反したとの理由で道徳警察に逮捕された後に死亡したことをめぐり、イラン全土で抗議活動が発生した。
人権団体によると、女性主導の抗議行動に対する治安部隊の弾圧により、数十人の命が奪われているという。
ニカ・シャカラミさんの死後、ニカさんの家族は彼女の17歳の誕生日にあたる日に西部の都市ホッラマバードに彼女を埋葬する予定だったと、叔母であるアタッシュ・シャカラミさんがソーシャルメディアに書き込んだ。
しかし、イラン国外のペルシャ語メディアは、ニカさんの家族が故郷で彼女を埋葬することを許されず、彼女の叔父と叔母は後に逮捕されたと報じている。
その後、叔母はテレビに出演し、ニカ・シャカラミさんは高層ビルから「投げ出された」と語った。
しかし、彼女の妹であるナスリンさんは、「国が彼女にこのような証言をさせ、それを放送するよう強制した」と、米国が資金援助しているプラハにあるペルシャ放送局、ラジオ・ファルダが6日にインターネット上に投稿した動画で述べている。
「私たちは、国は自分たちの潔白を証明するためなら何とでも言うだろうと思っていましたが、実際のところ彼ら自身を巻き込んでしまっています」と、ナスリン・シャカラミさんは述べた。
「彼らが嘘をついていることを証明するために、おそらく私はそれほど努力する必要はないでしょう…私の娘は、彼女が消えたのと同じ日に行われた抗議活動の中で殺されました」
ナスリンさんは、鑑識の結果、ニカさんが「殺されたのはその日であり、頭部への度重なる鈍器による外傷で死亡した」と述べている。
「私は自分の目で娘の遺体を見ました…後頭部を見ると、頭蓋骨が陥没しており、非常に強い打撃を受けたことがわかりました。そのようにして殺されたんです」
ナスリン・シャカラミさんによると、当局は何度も彼女に電話をしようとしているが、彼女は電話に出ることを拒否しているという。
「ですが、彼らは私の叔父や他の人たちに電話して、もしニカの母親が名乗り出て、自分たちが望むことを証言しないのなら、つまり自分たちが望み、作り上げたシナリオを語らないなら、ああするぞ、こうするぞと言って、私を脅迫しました」
オスロに拠点を置く人権団体であるイラン・ヒューマン・ライツ(IHR)は6日、ニカ・シャカラミさんの死は国の責任であると述べた。
「ニカ・シャカラミさんの死因に関する…国による矛盾した主張、編集された粗い映像や強要されて彼女の親族がテレビで語った内容に基づくこの主張は受け入れられないものだ」と述べている。
IHRのマムード・アミリ-モガダム所長は、独立した機関による調査を要求した。
「国連の監視下にある独立した事実調査団によって反対のことが証明されない限り、証拠がニカ・シャカラミさんの殺害に政府が関与したことを示しています」とアミリ-モガダム氏は声明で述べた。
「そのような委員会が設立されるまでは、ニカさん殺害の責任は、今回の抗議活動で犠牲となった他の人々と同様に、(イランの最高指導者アヤトラ)アリ・ハメネイとその指揮下にある軍隊にあります」
AFP