
モハメッド・アル・キナニ
ミナ:今年のハッジで巡礼が始まったが、新型コロナウイルスの感染者は確認されていないと、サウジアラビアの保健関係者は語った。
新型コロナウイルスのパンデミックにより、今年のハッジでは王国内からの巡礼者は60,000人に減ることとなった。
治安、保健、ハッジ各省の担当者は、日曜日にメッカで行われた記者会見で、新型コロナウイルスに対する予防措置が完全に実施されていると語った。
保健省の報道官を務めるモハメッド・アルアブド・アルアリ博士は、感染者はまだ確認されていないと述べた。
健康に関する手順と予防措置によって、ハッジシーズンの安全を確保することができると同氏は語った。
手順の第1フェーズは、巡礼者がハッジの開始に合わせて土曜日にメッカのグランドモスクに到着し始める前から始められた。「この段階では、すべての巡礼者が必要なワクチンを受けていることを確認しました」とアルアリ氏は話した。
第2フェーズでは、巡礼者の間に意識を広めるとともに、予防措置が導入された。
「巡礼者は異なる国籍の人たちで構成されるため、意識向上キャンペーンはさまざまな言語で展開されました」と同氏は語った。
保健関係の専門ガイドが巡礼者に同行し、健康状態のチェックやアドバイスの提供を行っている。
内務省の報道官であるタラル・アルシャルフブ大佐は、治安機関と政府機関が聖地で健康のための予防措置を実施していると述べた。
「警備担当者は引き続き職務を遂行し、許可されていない者が聖地に入るのを防ぎます。規則に違反した者は逮捕・処罰されます」とアルシャルフブ氏は話した。
日曜日、巡礼者は、月曜日の朝に巡礼のクライマックスとしてアラファトに向かう前に、ミナで礼拝してから休息を取った。
ハッジ・ウムラ省のヒシャム・ビン・サイード報道官は、月曜日午前5時から午前8時までのミナからアラファトへの移動を含め、巡礼者の移動においては厳格な予防措置が講じられていると述べた。
巡礼者を収容するために約71か所のキャンプが用意されている。
アルアリ氏は、メッカには聖地に3か所、市内に10か所、合わせて13の病院があると述べた。
「巡礼者に同行する移動式野外病院もあります。また、聖地のさまざまな場所に約50か所の診療所と医療センターもあります」とアルアリ氏は話した。
「さらに、集中治療サービスを提供できる救急車が180台用意されています。」
サウジ赤新月社が医療用ベッド約3,000床分の収容能力を含め、「重要なサービス」を提供しているとも述べた。
サウジアラビアに住む人々の中から限られた数の巡礼者が選ばれるのは、今年で2年目となる。
2019年にパンデミックが到来する以前は、世界中から約250万人のイスラム教徒が巡礼にやって来た。