
アラブニュース
サウジアラビアは、現在イエメン沖に係留中の原油タンカー「セイファー」の危機的状況を解決するために、1,000万ドルの資金協力基本合意書に署名したと、25日、SPAが伝えた。
サウジアラビアの王室顧問であり、サルマン国王人道援助救援センターの統括責任者であるアブドゥッラー・ビン・アブドゥルアジズ・アル・ラビア氏は、ニューヨークにて第77回国連総会の際、デビッド・グレスリー国連イエメン常駐・人道調整官と基本合意書に署名した。
両者はまた、イエメンでの人道支援と救援活動のほか、原油タンカー「セイファー」が抱える人道的、経済的、環境的脅威に対処する方法について話し合った。
ラビア氏は、サウジアラビアの資金協力は、タンカー「セイファー」を救うための取り組みの延長線上にあり、「セイファー」に起因して発生し得る災害を防ぐための国際的な取り組みを支援するものであると説明した。
「セイファー」には100万バレル以上の石油が積載された状態となっており、2015年以降メンテナンスは行われていない。