
サラ・アルシュラファ
ダボス:サウジアラビアはメタバース技術を採用し、同国最大のプロジェクトの計画・開発において、すでに環境面で利点があることを示している。
スイスのダボスで開催されている世界経済フォーラム(WEF)の19日のセッションで講演したサウジアラビアのアブドゥラー・アル・スワハ通信・情報技術大臣はそう語った。
アル・スワハ氏は、特にNEOMと紅海のプロジェクトに言及し、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子が、生産を開始する前にすべての開発を「最初にデジタルの世界」でテストするよう促していたことを明らかにした。
その結果、計画を最適化し、エラーとコストを削減するために、プロジェクトはメタバースで再現されることになった。
アル・スワハ氏は、この方法はAramcoやSabicでも採用され、炭素排出量の削減やフレアリングの防止に役立っていると述べた。
こうした意見に呼応するように、WEFのセッションに参加したシーメンス・ヘルシニアースのベルント・モンタグCEOも、”バーチャルヒューマンのデジタルコピー “の活用で、医療分野にも大きなメリットがあると指摘した。
すでに一部の病院では、この技術を手術に活用しており、ミスが大幅に減少し、効率も向上しているという。
アル・スワハ氏は、この技術が社会のために使われるようにするためには、規制当局の監視が必要であると付け加えた。