
リヤド:サウジビジョン2030の「国家変革プログラム」は13日、2016年に始動したこのプログラムが成し遂げた最も重要な進展や取り組みを紹介するフォーラムを開催した。
このプログラムの委員会議長を務めるムハンマド・アル・トゥワイジリ氏は次のように述べた。「このプログラムはビジョン2030実現に向け、公共部門、民間部門、非営利部門のためのインフラを構築し実現環境を整備することを目的としている」
同氏は、国家変革を実現するうえでは全ての政府機関による協同的な取り組みや統合的な行動、および企業・非営利部門による活動が重要だと強調した。
このフォーラムでは2つの対話セッションが行われた。その1つ目にはハーリド・アル・ファーレフ投資相、マジッド・アル・ホガイル都市村落・住宅相、マンスール・アル・ムシャイティ環境水資源農業副大臣が登壇し、サウジアラビアにおけるインフラと投資の現実について議論した。
このセッションでは様々なテーマが扱われたが、投資ライセンス数の年々の増加や国外からの投資フローの増加に貢献したサウジの投資部門における変革が特に注目された。また、サウジアラビアの都市インフラの変化とそれが市民に提供されるサービスのレベルに与える影響についても検討された。
2つ目のセッションでは、ビジョン2030がサウジアラビアの立法・法的環境にもたらした根本的な改革や修正に焦点が当てられた。
ワリド・アル・サマーニ法相は、司法サービスの質やそれに対する国民のアクセスの向上に貢献した法務省内の重要な変化や変革について説明した。
フォーラムの最後には、アル・トゥワイジリ議長が、様々な領域における努力と卓越性に関して、国家変革プログラム内の省庁、団体、機関などを対象に多数の表彰を行った。
2022年優秀賞、政府デジタルサービス優秀賞、民間部門エンパワーメント貢献賞、海水淡水化記録達成賞、王国ボランティア賞、国連電子政府指数進歩賞、サウジ女性経済参加率目標賞などの賞が授与された。
このフォーラムと同時に、プログラムの傑出した取り組みや実績を紹介する年次報告書が発表された。
国家変革プログラムは、司法サービスの発展、環境の保護、持続可能な食料・水安全保障の実現、コミュニティー開発の促進、非営利部門の発展、対象集団の労働市場参入の支援、デジタル変革の実現、民間部門のエンパワーメントへの貢献、経済的パートナーシップの強化などの分野で進展を成し遂げた。