
ベイルート:軍の年金受給者と怒れる公務員は、既に目減りしていた給与が一夜にして事実上半減したと知らされ、3月30日木曜日にデモを行った。
今回の削減は4月から適用され、1米ドル=9万レバノン・ポンドという、2月の2倍の為替レートで給与を算出することとなる。多くの小売店が利用する闇レートは、今や1ドル=100,000ポンドを超えている。4年前は約2,000レバノン・ポンドだった。
デモ参加者によると、この改定は、「給与の購買力が完全に失われた」ことを意味するという。
レバノン一般労働組合の代表であるベチャラ・アル・アスマル氏は、アラブニュースに対し、この改定で軍人や大学、独立行政法人、自治体、公立病院の職員など28万人の人々が打撃を受けたと語った。
数百人の退役軍人年金受給者と教授が木曜日、ベイルート中心部のリヤード・アッ・スルフ広場で抗議し、中央銀行のリアド・サラメ総裁が改定を発表したことを非難し、代わりに給与を1ドル28,500レバノン・ポンドで支払うよう要求した。
ある退役将校は次のように語った。「レバノンの経済危機以前は、私の給料は1,700ドルあったのですが、通貨の暴落で価値が下がりました。先月は、闇レートで140ドルにもならない給与を支給されました」
「今月は60ドルしか支給されないかもしれません。私たち家族はどうやって生きていけばいいのでしょう。これが、国のために一生を費やした軍人への仕打ちなのでしょうか?」
デモ参加者たちは、今回の政策、汚職が続いていること、国民や預金者の資金に対する軽視を非難する横断幕を掲げた。
デモが始まる前から治安当局は、デモ参加者たちが首相官邸にたどり着けないよう有刺鉄線を補強するなど、厳しい措置を講じていた。
このデモは、電気通信事業者のストライキが続いている最中に起こった。ナジーブ・ミカティ暫定首相がウムラを行うためにサウジアラビアに出張したため、木曜日に予定されていた給与や支援に関する閣議は来週に延期された。
ユセフ・ハリル財務相は、公務員に対する「持続可能な」和解案を決定するために、全閣僚による会議が「必要」であると述べた。
ハリル財務相は、国庫が「輸入品の確保や最低限の公共サービスの資金調達が緊急に必要な時期に、公共事業の混乱により多大な資力を失うことになる」と注意を呼びかけた。
ハリル財務相は次のように語った。「レバノンは今日、危うい岐路に立たされています。国家主体と、国政を管理できる機関を維持するか、それともさらなる悪化に直面し、未知の世界に突入してしまうかです」
リヤード・アッ・スルフ広場のデモ隊は、軍と治安部隊が周囲に陣取る中、ハムラ・ストリートの中央銀行本社までデモ行進を行った。
群衆の中には、有刺鉄線のフェンスを乗り越えて屋上に登ることができた人もいました。デモ参加者の1人は、暴動に対抗するため警察が催涙スプレーを放った後に転倒し、負傷した。
また、デモ参加者たちはタイヤに火をつけ、中央銀行前の道路を封鎖した。
サラメ総裁は、賃上げの要求には閣議決定が必要だと述べた。同氏は、退役軍人の代表団に対し、さらなる話し合いは週末まで待つよう要請した。