
ジュネーブ:世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェソス事務局長は火曜日、イスラエルがレバノンへの空爆をエスカレートさせ、地上攻撃を開始したことを受け、レバノンの医療システムは対応に苦慮していると警告した。
「レバノンでは死者が増え続け、病院は負傷者の流入に圧倒されている」とテドロス・アダノム・ゲブレイェソス氏はXに警告した。
「健康システムは相次ぐ危機によって弱体化しており、膨大なニーズへの対応に苦慮している」と彼は述べ、WHOは対応を拡大していると付け加えた。
イスラエルは先月、10月7日のイラン支援ハマスによる攻撃に端を発したガザ地区での戦争から、レバノンとの北部国境の安全確保に重点を移した。
先週以来、イスラエルによるベイルートおよび南部郊外への空爆を含む戦闘により、1,000人以上が死亡している。
テドロス氏は、ジュネーブのアラブ連盟大使と会談し、状況について話し合ったと述べた。
「我々は、患者、医療従事者、そして難民を含む一般市民を保護し、必要な医療を提供しなければならないことで合意した」と彼は述べた。
WHOはレバノンの保健省と緊密に協力し、「病院に十分な医療品を確保し、多数の死傷者が出た場合の対応に備えて医療従事者を訓練し、最も弱い立場にある人々への基本的な医療サービスを維持すること」に努めていると彼は強調した。
「しかし、さらなる支援が必要だ」と彼は述べた。
しかし、テドロス氏は「レバノン、ガザ地区、イスラエル、そして中東全域の人々が今必要としているのは平和だ」と主張した。
「さらなる損失と苦痛を防ぐためには、暴力を終わらせなければならない。紛争がこれ以上エスカレートすれば、この地域にとって壊滅的な結果をもたらすだろう」と警告した。
「最良の治療薬は平和である」と。
AFP