

13日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、投資家の間で上値の重さが意識される中、終盤は1ドル=114円台半ばで推移した。午後5時現在、114円40~41銭と前日(午後5時、115円40~40銭)比1円00銭の大幅ドル安・円高。
前日の海外市場では、心理的節目の115円を割り込んだ。きょうの東京市場は114円70銭近辺で始まり、日経平均株価の下落を眺めながら、仲値すぎに一時114円50銭前後まで下落した。その後は底堅い展開となったが、欧州勢が参入する夕方にかけてドル売りがやや強まった。
前日発表された昨年12月の米消費者物価指数は前年比の伸びが約40年ぶりの高水準となったが、おおむね市場予想の範囲内だったため、米国による金融引き締めへの過度な警戒感が後退。「短期筋を中心に調整売りが急加速した」(FX会社)結果、13日の早朝には一時114円30銭台まで下落した。ただ、3月の米利上げ開始は既に織り込まれ始めており「中長期的なドル高基調には変化がない」(インターネット証券)との受け止めから、114円台前半では安値拾いの動きも見られた。
今晩の米連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナード理事の議会証言を控えて、様子見姿勢も広がったという。
ユーロは朝方に比べ対円で小動き。対ドルでは夕方にかけて強含んだ。午後5時現在、1ユーロ=131円15~16銭(前日午後5時、131円07~08銭)、対ドルでは1.1463~1464ドル(同1.1357~1361ドル)。
時事通信