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石油・ガス投資への反対運動は短絡的、IPTC 2022でサウジ・エネルギー相が発言

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21 Feb 2022 08:02:16 GMT9
21 Feb 2022 08:02:16 GMT9

リヤド:国際石油技術会議(International Petroleum Technology Conference, IPTC)2022がリヤドで開催され、サウジアラビア王国のエネルギー大臣・アブドルアジーズ・ビン・サルマン王子は開会式で、石油・ガス投資への反対運動は短絡的であると述べた。

アブドルアジーズ王子は、「ネットゼロは、いいとこどりをするという意味ではない。ネットゼロは、石油ゼロという意味ではない」と述べ、再生可能エネルギーのみに集中するのは誤りであるとした。

サウジ・エネルギー相は、国際エネルギー機関(IEA)が約7億3千万バレルを「見逃した」ことを非難した。

また、先週リヤドで開催されたIEFのイベントにおいて、同機関が反対していたエネルギーへの投資拡大を提言したことは矛盾していると批判した。

また、カーボンニュートラルの実現に向けた目標達成のために、サウジアラビアが必要としているのは技術的な支援のみであり、他国からの財政的な支援は必要ないとも述べた。 

同会議には、クウェートUAEバーレーンイラクエジプトのエネルギー・石油担当大臣も出席している。大臣らは、公開討論会に登壇する。

OPEC+および同組織が今日の市場で果たす役割に関して、サウジのエネルギー相は「OPEC+がなければ、世界中の石油会社の会長やCEOは姿を消していただろう」 と述べた。

クウェートの石油相は、OPEC+の合意は市場のバランス維持に貢献しており、市場の均衡を保つメカニズムが確実に機能するようにしていると述べた。

イラクの石油相は、OPEC+は現在の合意を維持すべきであり、大きな変更を加えることは市場のバランスに影響を及ぼすと述べた。

同会議は2月23日まで行われる。 

サウジアラビアでの開催は、2020年にダーランで開催されて以来2年振りだ。

IPTC 2022の実行委員長であり、サウジアラムコの上流事業担当上級副社長を務めるナスル・アル・ナイミ氏は、「世界経済の回復の勢いが増す中…… 我々は再び集まり、先を見据え……次の一歩を描く」と開会の辞を述べた。

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