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西村氏、還流再開経緯「知らず」=22年春いったん廃止―歴代会長の案件・衆院政倫審

西村氏は冒頭、「国民の政治不信を招いた。安倍派幹部の一人として心よりおわびする」と陳謝した。(AFP)
西村氏は冒頭、「国民の政治不信を招いた。安倍派幹部の一人として心よりおわびする」と陳謝した。(AFP)
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01 Mar 2024 03:03:10 GMT9
01 Mar 2024 03:03:10 GMT9

衆院政治倫理審査会は1日午前、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、安倍派の事務総長を務めた西村康稔前経済産業相が出席して審査を行った。西村氏は安倍派のパーティー収入還流(キックバック)について関与を否定。2022年4月に会長だった安倍晋三元首相ら幹部が還流の廃止を決めたと明らかにしたが、安倍氏の死去後に再開された経緯については「全く承知していない」と述べた。

西村氏は冒頭、「国民の政治不信を招いた。安倍派幹部の一人として心よりおわびする」と陳謝した。

ただ、パーティー収入の還流については「歴代会長と(会計責任者である)事務局長との間で長年慣行的に扱ってきた」とし、「いつから行われたのか承知していない」と述べた。収支報告書の不記載による裏金化に関しても「問題が表面化するまで知らなかった」と釈明。元会長の森喜朗元首相の関わり方を問われたのに対しては、「関与していたという話は聞いたことがない」と語った。

また、安倍派の会計処理一般について「一切関わっていなかった」と説明。「派閥の帳簿、通帳、政治資金収支報告書などを見たことはない」とも述べた。

西村氏によると、22年4月の幹部会合には安倍氏と自身、塩谷立・元総務会長、下村博文元政調会長、世耕弘成前参院幹事長と事務局長が出席。安倍氏が「現金による還付は不透明で疑義を生じさせかねない」として廃止する意向を示したことを受け、還流をやめる方針を決めたという。

安倍氏は同年7月に死去した。西村氏は、この翌月上旬に改めて幹部会合を開き、還流の代替策として所属議員主催のパーティー券を派閥が購入する案が出たと説明。この場で結論は出なかったと明かした。後日の幹部会合で再開が決まったとみられるが、西村氏はその経緯については知らないと主張した。

◇松野氏も関与否定

この後、同派元事務総長の松野博一前官房長官も審査に臨み、「深刻な政治不信を招き、心よりおわびする」と陳謝した。ただ、派閥事務総長として経理や会計業務には一切関与していなかったと主張。還流の有無や収支報告書不記載について「認識していなかった」と述べた。

午後には座長だった塩谷氏と、事務総長経験者の高木毅前国対委員長が出席する予定。ただ、立憲民主党が衆院予算委員長解任決議案を提出した影響で、午後1時からの政倫審再開はずれ込んだ。 
 
 ◇衆院政倫審ポイント
 〔西村氏〕
 一、還流・不記載関与を否定
 一、22年4月にいったん廃止決定
 一、再開の経緯知らず
 一、森氏の関わり「聞いていない」
 〔松野氏〕
 一、派閥経理・会計に関与せず
 一、還流・不記載「認識なし」

時事通信

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