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在シリア・イラン大使館攻撃 日本の外相は非難に消極的

(ANJ)
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06 Apr 2024 12:04:09 GMT9
06 Apr 2024 12:04:09 GMT9

カルドン・アズハリ

東京:日本の上川陽子外相は、イスラエルが行ったとされる在シリア・イラン大使館領事部の建物へのミサイル攻撃について、非難することを避けた。

アラブニュース・ジャパンは上川氏に対し、日本は10月7日のハマスによるイスラエルへの攻撃を繰り返し非難しているが、イスラエルによる攻撃に対しては同様の反応を示していないことについて質問した。

上川氏は「日本として、事実関係を十分に把握することが困難である中、確定的な評価をすることは差し控えたい」としつつ、「一般に国際法上、外国外交使節団等の高官に対する攻撃は許されるべきものではない。日本として、現地の状況について重大な関心と懸念を持って注視しているところだ」と説明した。

日本は北朝鮮のミサイル発射を監視している。一方、今回のイスラエルによるミサイル攻撃の軌道に関して、ミサイル追跡能力を持つ同盟国から情報提供を受けたかどうかについての質問に、次のように述べた。「ミサイルの軌道に関する情報の受け取りの有無も含め、外交上のやり取りの詳細について明らかにすることは、差し控えさせていただきたい」

さらに上川氏は、来年開催予定の大阪・関西万博にイスラエルが参加表明したことについて、ロシアへの対応との比較で見解を求められた。イスラエルがガザ地区で数千人の民間人を殺害している状況下、生命を重んじる万博への参加は不適切ではないかとの声もある。

上川氏は、万博への参加は「各国が自ら判断することが原則である」とした上で、「ロシアによるウクライナ侵略は、武力行使を禁ずる国際法および国連憲章の重大な違反であり、万博のテーマ『いのち輝く未来社会』とは相容れないと考えている」と語った。

上川氏は、ガザに対するイスラエルの行動が正当であることを示唆する姿勢を取り続けた。「今回のガザにおけるイスラエルの行動は、ハマス等によるイスラエル領内へのテロ攻撃を直接のきっかけとするものであり、ロシアが一方的にウクライナに侵攻している行動と同列に扱うことは適当ではないと考えている」

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