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緊張が高まる中、ダマスカス門での短い勝利を祝うパレスチナ人

エルサレムの旧市街、ダマスカス門の外で国旗をなびかせるパレスチナ人抗議者、2021 年 4 月 26 日。(AFP)
エルサレムの旧市街、ダマスカス門の外で国旗をなびかせるパレスチナ人抗議者、2021 年 4 月 26 日。(AFP)
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27 Apr 2021 05:04:43 GMT9
27 Apr 2021 05:04:43 GMT9
  • 金属のバリアに関する勝利は短期的なもので、衝突はすぐに振出しに戻ることだろう。エルサレムの旧市街で起きたことにもかかわらず、である

ダオウド・クタブ (Daoud Kuttab)

アンマン : イスラエル治安当局は、エルサレムの旧市街の正面口の外でラマダンの祭礼を妨げていた金属バリケードを除去せざるを得なくなった。そしてパレスチナ人は日曜日夜、ダマスカス門のテントで祝杯を挙げた。

イスラエルがフェンスを取り除いたのは、この制限をかけることが、「エルサレムと西岸地区全域でのパレスチナ人による抗議が拡大すること」を助長することに気づいたからです。「抗議は、イスラエル全域でアラブ人とユダヤ人の口論を助長し、ハマスを、ガザ地区からのミサイル攻撃を行うことへと駆り立てることとなります、」とイスラエルとハーバート・ケルマン紛争転換研究所 (Herbert Kelman Institute for Conflict Transformation) 中東プログラム ディレクター、オフェル・ザルズベルグ (Ofer Zalzberg) は、アラブニュースに話した。

イスラエルの意思決定者は、この処置によって、落ち着きを取り戻すこととなることを願っています、とザルズベルグは話した。「しかし、彼らはそうはならないだろうということに気づいています。パレスチナ人の抗議は、混乱しているのは他のことが原因だからです。それには、選挙の延期という、マフムード・アッバース (Mahmoud Abbas) 大統領による人気のない意向や、ハマスの一部がそれを公然と拒否することを希望していることが挙げられます、」と彼は加えた。

しかし、抗議と選挙に繋がりはない、と見るパレスチナ人アナリストもいる。

「エルサレムの抗議は、ダマスカス門に制約をかけたことと関係があり、一方選挙は、他の多くの問題と関連があります。例えば、エルサレムの選挙にイスラエルが制約をかけたり、ハマスの志願者をイスラエルが逮捕したり、パレスチナ内部の理由といった問題です、とガッサン・ハティーブ (Ghassan Khatib) 前パレスチナ労働大臣は、アラブニュースに話した。

イスラエルは、「選挙後の連立の議論に完全に終始していて、迅速な決断を下すことはないだろう」、とハイファ出身の歴史学者、講師のジョニー・マンスール (Johnny Mansour) は、アラブニュースに話した。

イスラエルが容易に行う決断の一つは、ハマスが西岸地区に足掛かりを得ないことを確実にすることだ、とマンスールは話した。

「金属のバリアに関する勝利は短期的なもので、衝突はすぐに振出しに戻ることだろう。エルサレムの旧市街で起きたことにもかかわらず、である。」

エルサレムのパレスチナ人が来たる選挙に参加することは、米国が大使館をエルサレムに移転した後に決定された、とビルツァイト大学政治学教授アリ・ジャルバウィ (Ali Jarbawi) は考えている。

これは、イスラエル人の主権の問題となり、彼らは簡単にあきらめることはないだろう、と彼は話した。

現在の緊張はゆっくりと解消するかもしれないが、劇的な日がまた別に忍び寄りつつある。

ラマダンの最後の 10 日間には、より多くのパレスチナ人イスラム教徒が、街にやって来ることだろう。

誰もが、ライラトルカドル ( 運命の夜 ) に向け、気持ちが高まっています。今年は 5 月 10 日で、イスラエル人が、イスラエルの日をお祝いするのと同じ日です。それは、67 年 6 月の戦争後、イスラエルが旧市街の統治権を手に入れたことを記念する日なのです。

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